患者の立場、医者の立場
自分が患者として長く小児科に関わってきた事が、今の仕事にプラスになっているのか?
人には患者の立場で考えることができるでしょうとよく言われます。でも、小児がん患者であったことは今や完全に自分の一部分です。小児がんになっていなかったら今の自分は存在しないわけで、医者にもなっていなかったでしょうきっと。小児がんにかからなかったのに医者になっている自分は想像できません。
普段は自分が患者であったことを意識することはまったくありませんが、時折患者つまり子どもの視点でものを考えることはあります。そして最近よく意識するようになったのは親の立場です。今や患者、医者、親すべての立場を経験したことになります。親でなかった時とは若干ながら意識の変化があった気はしています。
患者、医者の二つの立場からモノを考えると、親とはしばしばぶつかることがでてきます。親は自身が子どものことを一番考えているつもりになっていますが、実際にそうなっていないことも多いわけです。医者になって経験の浅い頃は親と言い争いになることもありましたが、今はもう少し上のほうから俯瞰的に見ることができるようになったように思います。
親が感じるいい小児科医が、子どもにとってのいい小児科医でないこともあるのが難しいところかもしれません。自己満足の親にならないように自身も省みなくてはいけませんね。
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)

最近のコメント