小児がん治療の今昔
来週で治療を終了する子がうちの病院にいます。ほぼ2年の治療期間です。
思い浮かべてみるともう20年以上の開きがあるのですから当たり前ですが、治療や検査は大きく様変わりしています。変な話ですが、うらやましい気持ちにもなります。昔お子さんを亡くされたご家族にすれば、うらやましいなんていう事ではすまない複雑な感情があるかもしれません。
まず何よりも昔は点滴のためのよい留置針がありませんでした。翼状針で抗がん剤なんて大変でしたよ。漏れちゃ大変なくすりを固い針から入れるんですから。布団がぶつかっちゃいけないと、手をベッドに固定した上でミルクの缶を半分に切ったのを被せて布団が当たらないようにしてました。今のやわらかい留置針はいいですね。昔はすぐに腫れてしまう点滴を何度も刺し変えなきゃいけなくて、洗面器にぬるま湯を入れてそこに手を浸して点滴を待っていたのを思い出します。吐き気止めの進歩も大きいですね。昔はプリンペランとかコントミン、今はカイトリルはじめいい薬がたくさんあります。吐き気は闘病の中でも本当につらかった思い出です。外来治療になってからは木曜日が毎週抗がん剤の日でした。毎週木曜日は吐き気を紛らわせながら、ザベストテンを見ていました。懐かし映像で出てくるザベストテンの久米さん、黒柳さんを見るとそれを思い出します。検査の進歩も著しいものがあります。超音波もCT、MRIも何にもありませんでした。病気の広がりを確認するために試験開腹(今じゃほとんど死語ですね)、リンパ管造影(昔は婦人科医に必要な技術だったらしい)なんかをやって、その傷跡が両足の甲、お腹に残っています。
進歩した小児がん治療にもまだまだたくさんの改善点がありますし、何よりもまだ治癒率が100%じゃないですからね。専門の研究がどんどん進むよう期待しています。
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抗がん剤治療は、がん治療を大きく変えました。進行がんの患者の寿命を延ばし、以前は治らないと言われた白血病が、抗がん剤治療によって5割が治るようになり、最近は固形がんでも、放射線治療と抗がん剤治療との併用で、治療効果を上げる例が出てきました。... [続きを読む]
受信: 2007年5月 2日 (水) 00時46分
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コメント
こんばんは。初めて書き込みをします。子供の病気のことを調べているときに見つけました。私は二児の母です。上が2歳半の男の子、下が10ヶ月になる女の子です。お兄ちゃんはとても元気でやんちゃ君です。妹ちゃんは〝神経芽細胞腫〟です。去年の8月に出産しました。お腹の中にいる時にエコーでわかり、原発臓器は≪後縦隔≫でした。5cmほどの腫瘍は心臓、肺を圧迫していたので、出生10日で手術をしたのですが、神経の近くにあることから全部は切除できませんでした。しかも脊柱管の中まで伸展していて脊髄を圧迫していました。
その後は化学療法を3ヶ月くらいしました。腫瘍の予後因子は悪性度は低いとのことで、治療をやめ3ヶ月ごとに経過観察をしてきました。
先日検査がありました。結果、腫瘍が大きくなっていました。脊髄の圧迫もまだし続けています。先生方の判断で2回目の手術を来週することになりました。
この子の腫瘍は、抗がん剤をしても成果が見られないと思うから手術で取ったほうが良いという判断で。急遽だったので詳しい説明は来週病院に行ってからなので、どんな手術をするのかまだわからないのですが、不安でたまりません。
一回目の手術で〝取れなかった〟というより、〝取らなかった〟腫瘍をとるのかどうか・・・。神経を傷つけたりっていうことになってしまったらと思うと。
この子は歩けなくなってしまうのか?排尿・排便障害を持ってしまうのかと。
産まれた時は、ただ生きててくれればと思っていたけど、次は障害を持たないでほしい。なんていうのは親の身勝手なわがままでしょうか。
結局、私たちにはどうしようもできないので先生にお任せするしかないのですが。
子供を手術に送り出す、あの場面・・・。できれば二度と味わいたくなかったのですが来週になってしまいました。一回目の時は泣いて泣いて涙が止まらず、子供を撫でてあげることもできず、主人にしっかりしろ!と怒られてしまいました。
今回はしっかり送り出してあげたいと思っています。
この病気になって、同じ境遇の人がたくさんいる事にきずきました。
一年前までは、TVで見る他人事だったのに。
ただ今は、神様はいない。と思ってしまいます。
子供の力だけを信じて頑張っています。
長くなってしまいましたが、なんだかちょっとすっきりしました。
また書き込みしますので、お話聞いてください★★★
投稿 テディベア | 2006年6月24日 (土) 01時11分
テディベアさん、はじめまして。
親は悪い方にばかり考えてしまうものですよね。うちの子ども達は重い病気にかかった事はありませんが、たくさんの病気を見てきた自分は最悪のケースが思い浮かんで心配になります。
無事に手術が終わるまで安心はできないと思いますが、お子さんが不安にならないように笑顔で抱きしめて送り出してあげて下さいね。
神様はいなくても、家族も医療者も同じ病気の仲間達もみんなお子さんのことを応援していますよ。
投稿 管理人 | 2006年6月24日 (土) 11時00分