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2006年7月 8日 (土)

小児科医になったこと

今週勉強にきていた学生さんが帰りました。「またお願いします」と挨拶してくれて、おっ、やっぱり小児科に入ってくれるんだとうれしくなりました。今の後輩もこの学生さんも小児科にはよい若者が多いです。他科の事はよく知りませんけれど。
学生さんと話していて自分の学生時代を思い浮かべました。他の人からよくそう思われますが、子どもの命を助けたいと熱意に燃えて学生生活を過ごしていたのではなかったんです。自分のとりえは手先が器用な事にあると自分では思っていましたし、とにかく手先を使う事は大好きでした。形成外科の実習なんかはかなり興味がありました。形成と言うと美容形成が思い浮かびますが、対象になる患者は多岐に渡ります。なかなかやりがいのある科と思っていました。また、小児病棟で長く過ごした思い出もあって、子どもを対象にした科、小児科と小児外科にもっとも興味がありました。出身大学の小児外科が充実していたら小児外科を専攻したのかなと思います。ぎりぎりまで悩んだ末に医師国家試験の直前に小児科を選ぶ事を決めました。
小児科とは何でも屋です。小児内科がほぼその領域ですが、新生児はほとんど別の分野ですし、児童精神医学なんかもその専門医の少なさから小児科医に必要とされる知識になっています。乳幼児だと外傷の初期対応も担当しなければいけません。
今自分が専門としている新生児は小児科から少し離れつつあるような状況です。多くの小児科医は、内科医が子どもを診たがらないように、新生児を診たがりません。子どもが大人のミニチュアではないように、新生児は子どものミニチュアではないからです。子どもは病気が悪くなる時も早いですが、その回復力は驚異的です。新生児はそれがさらに極端で、一瞬のうちに悪化してしまう緊迫感もあり、ぐいぐい回復してうれしくさせてもくれます。新生児の回復力を信じ、必要な時にだけタイミングよく手を貸すのがわたしたちの仕事です。実際に小児科医になるまでほとんど興味のなかった新生児ですが、今はどっぷりと浸かって離れられなくなってしまいました。自信のある手先の器用さが自信なくなってしまうまではここでがんばりたいと思っています。

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