抗がん剤(闘病記5)
小児科病棟に移って抗がん剤の治療が始まりました。とは言っても、それが抗がん剤であることを知ったのはずいぶん先の事です。正確にいつだったかはよく覚えていないんですが。
かつてHPで書いた事がありますが、ぼくは使っている抗がん剤の名前は全部知っていました。エンドキサン、オンコビン、メソトレキセート・・・、覚えるつもりもないのにしっかり頭に入ってました。DrもNsもくすりの名前を口にも出すし点滴ビンにも書いてくれます。自然に覚えちゃいますよね、ふつうは。その頃の小児科病棟には何年も入院していてすっかり擦れている腎臓病の子どもがいました。彼らはたくさんの病気やくすりの事をよく知っていました。どんなくすりを使っているかで彼らにはその子が白血病だなんてすぐにわかってしまう訳です。DrもNsもそんなことにはきっとまったく考えは及んでいなかったんでしょう。
自分は悪性リンパ腫でしたから、入院中にこの診断名に到達する事はできませんでした。退院してから本屋さんで医学書を見て、知っている抗がん剤の名前を組み合わせてみると簡単に病名を知る事が出来ました。退院後、ちょくちょく治療で入院した時に自分と同じ病気の子が入院した事にすぐに気が付いてしまいました。もちろん誰にもそんな事は話しませんでしたが・・・。
わたしにとって抗がん剤は命の恩人でもあり、大変な苦しみをもたらしてくれもしました。エンドキサンのあとの激しい吐き気は今でも思い出すだけで苦しくなります。当時は今のように抗がん剤用の優れた吐き気止めは存在ませんでした。ほとんど意識がなくなるくらい吐き続けた事もありました。2~3日はそんな状態で本当に苦しい思い出です。オンコビンを注射する時のあのきな臭い感じ、アドリアを注射したあとの赤いおしっこを見てトイレで吐いてしまった事、どれもひどかったなあ。一緒に治療していた仲間、Drになってから治療した子たちを見ても、自分みたいに吐き気が強い子を見たことがありませんから、わたしの副作用はひどかったんでしょう。
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コメント
初めまして。いつも拝見致しております。
私は小児病棟で院内保育のボランティアをさせて頂いております。
先生の治療が苦しかった思い出を拝見して
私がプレールームで遊んでいる子どもさん達も
どんなにか大変か・・・と、改めて思います。
先生のブログで色々勉強させて下さいね。
いつもお疲れ様です。
投稿 しーにゃん | 2006年9月17日 (日) 10時15分
しーにゃんさん、はじめまして。
小児病棟でボランティアをされているんですね。
辛い入院生活の中で少しでも子ども達に楽しい時間を持って
もらえるといいですね。
子どもは笑顔でいてくれるのが一番です。周りも幸せになりま
す。
投稿 管理人 | 2006年9月17日 (日) 10時48分