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2006年9月16日 (土)

点滴してくれないと苦情

最近病院の投書箱に入っていた苦情です。小児科外来を受診して点滴をお願いしたが、必要ないと点滴してもらえなかったと言う内容です。
小児科に限らず「点滴射ってくれ」の訴えに困っている若いDrは多いんじゃないでしょうか。昔はどんな病気でもすぐに点滴したり抗生剤を注射したり、点滴にビタミン剤を入れたりしてました。今はそんなことはありません。脱水症状がなければ点滴は必要ないですし、細菌感染でなければ抗生剤は使いません。ビタミン剤が必要な病気は現代にはほとんどありません。でも、若い世代にも点滴、注射すれば病気が早く治ると信じている人が驚くほど多いですね。外来できちんと説明したつもりでもこんな投書をもらってしまいます。
今働いている地方では特に点滴を求めるお母さんが多く苦労します。診察室で診察中にジュースを飲んでいる(それ自体おかしいんじゃ?)子の横で子どもが脱水になりやすいのを知らないんですか?と説教されたこともあります。小児科で点滴と言うと一番メジャーなのはソリタです。中身は砂糖と塩が少々。子どもは痛い思いをしてもすぐにおしっこになってお終いです。もちろん脱水の状態なら点滴すると見違えるように元気になりますが。
患者と医師の関係は昔と変化しています。もちろん医師のいいなりであった時代は終わりましたが、それと患者の間違った要求が通るのとは違いますよね。昨今の医療不信の中、対等の信頼関係を築く難しさを痛感させられます。

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コメント

こんばんわ。京都は今のところ台風は大丈夫です。誰でも点滴についてはイヤな思いがありますね。私もロタらしい子が吐き始めて数時間でなんと救急車で受診、脱水も認めないしナウゼリン坐薬を処方しようと思ったところ、母親から「え~っ、点滴しないのですが?」と言われ、必要ないことを説明しつつ仕方なく点滴をしました。後日、病院に苦情のメール。「あの時、私が点滴してと言わなかったら、この子はどうなってたのでしょうか。その夜も数回吐いて、次の日かかりつけで点滴ををしてもらってよくなりました」と・・・。自然経過でしょう、ロタは悪い病気だけど、点滴したから2日で嘔吐が止まったとは思えません。私の説明が悪かったのかもしれませんが、こんなお母さんとは二度と会いたくないです。

投稿: 下京の小児科医 | 2006年9月17日 (日) 23時19分

下京の小児科医さん、こんにちは。
みんな経験がある事ですね。ロタは時に恐い病気ですが、大半は点滴なんて必要ないのに。子どもに何で痛い事をしたいのか・・・。
かぜが点滴や注射で治るかのような誤解を植え付けてきたのは医療業界ですし、今でもかぜの子を毎日点滴に通わせている病院がありますから。こちら側にも反省材料はありますね。
救急車をタクシー代わりにして、何でも文句をつけるいわゆるクレーマーは増えているようで困ったもんです。

投稿: 管理人 | 2006年9月18日 (月) 10時34分

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