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2006年10月 5日 (木)

臓器移植

生体腎移植での臓器売買について、毎日いろんな報道がされていますね。今年は中国で腎移植を受けた日本人が多いことも報道されていました。こちらは死体腎移植だったようですが・・・。臓器売買の倫理上の問題は明らかですが、命を金で買えるとなれば買おうという人がいてもおかしくはないんでしょう。藁をも掴みたい気持ちでいて、しかもお金があれば法や倫理に触れるとしてもやってしまう。自分あるいは自分の家族が同じ立場にいた時に絶対にそうしないでいられるかは正直自信がありません。
こちらは報道はほとんどされていませんが、ネットで海外での脳死心臓移植のための義援金集めについて話題になっています。子どもの心臓移植は法律上国内では提供者がいないわけですから国内では不可能です。海外へ臓器移植のために渡る日本人がいることはよく報道されています。自分の子どもがもし移植が必要になったら、たぶん自分はなりふり構わず海外に渡るだろうと思います。ただ、もっと大きな視点で考えてみると、移植で延命の望みがある多くの子どもたちが命を落としているのも事実です。身内だけで移植の渡航費用を工面できる家族もいるでしょう。友人に活動力のある人がいて○○ちゃんを救う会を結成してお金を工面できる家族もいるでしょう。ただ、そうじゃない家族も多いものと思います。移植をしてまで生き延びたくないという信念を持っているのならばそれはいいのかもしれないですが、お金があれば移植したいと思っていてもできない家族がいるはずです。命の重さに軽重はないと言っても、厳然として不公平は存在しています。世界に目を向ければ1億円のお金があればどれだけの発展途上国の子どもたちの命を救う事ができるでしょう。
臓器移植の事をいろいろ考えますが、自分の中でどうしても結論を出す事ができません。自分はまだしも、もし自分の家族が臓器移植を必要としたらどんな事でもするんじゃないかと考えてしまいます。矛盾から抜け出す事ができそうにありません。

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コメント

こんばんわ。書き込みをするのは二度目になります。
6月末頃にお邪魔してました!
神経芽腫の1歳の娘は二度目の手術も無事成功。
その後、残存腫瘍を化学療法にて治療中です。
4週おきにオンコビン・エンドキサン・テラルビシンを3クール終了したところです。
今月10日からは、オンコビンとエンドキサンを交互に、週に一回投与します。
6クールやるので今年いっぱいの治療予定です。

そこで質問があります。
今日『水疱瘡』らしき子と会い、一緒にお風呂にも入ってしまいました。
胸のあたりに10個くらいポツポツがありました。
もしその子が水疱瘡だとしたら、10日の治療はできますか?
水疱瘡になったとしたら治療は延期になるのでしょうね・・・。

投稿: テディベア | 2006年10月 7日 (土) 22時12分

テディベアさん、お久しぶりです。
手術は成功だったんですね、本人もご家族もたいへんだったでしょうがよかったですね。
断っておきますが、わたしは腫瘍専門医ではありません。正確な返答は無理ですが、みずぼうそうは抗がん剤治療中は問題になります。ただ予防効果のある抗ウイルス剤がありますから、接触から少し経ったあたりでこれを使用することにはなるでしょう。延期するかは担当Drの判断ですね。

1歳のお子さんにはつらい治療ですが、がんばってください。
わたしが14年前研修医として大学病院にいた頃、入院していた神経芽細胞腫の赤ちゃんも2度の手術ときつい抗がん剤治療を乗り越えて元気にしてますよ。

投稿: 管理人 | 2006年10月 7日 (土) 23時46分

初めまして。
臓器移植に関するサイトをいくつか検索してここにたどり着きました。小児の臓器移植に関してはいくつか疑問を持っています。臓器移植自体に賛成反対論があることは当然だと思いますし、ある意味技術の進歩とともに臓器移植の治療法が確立されていくののもやむを得ないと思います。
しかし、小児の臓器移植となるとご家族の気持ちは別にして、その是非というのはかなり疑問に思います。小児では臓器を提供する側も受ける側も、その問題の正しい判断がつくとは思えません。(小児が生前に臓器移植に同意することも熟慮の上とは思えません。)

もし臓器移植を受けた子供が、大人になってからその辛さから「こんな事なら臓器移植を受けなければよかった。」と言った場合、誰がその責任を問われるのでしょうか?
自分の子供のために募金活動でお金を集めて海外での臓器移植を行う方もいます。その話は美談なのでしょうか?むろん親戚中を回ってお金を集めて臓器移植をされることを批判するつもりはありません。しかし世論に問うて募金をするというのはどうでしょうか?死というのはそれぞれ個人の問題です。不幸にして病気になり、幼くして亡くなる方もいます。一般の病気でもお金の都合がつかず亡くなってしまう方も当然いらっしゃると思います。
募金を受けて治療するということは、その後の生活が常に社会の目を受け続ける可能性が否定できないと思います。万が一移植を受けて生存した子が何らかの犯罪などに関わったときに、募金をした人はどのように考えるでしょうか?

もし子供が臓器移植で助かるかもしれないけど国内ではできないと言われた方が、「この子は天命を全うさせます。この子は思い出の中でずっと生きていくので、次の子に期待します。」と言って、募金などの行為をしなかった親は「ひとでなし」なのでしょうか?

社会からの募金のおかげで臓器移植ができ、自分の命が助かったことを大きくなってから知った子供は、大人になってどう受け止めるのでしょうか?
臓器移植に関する募金活動では美談としてマスコミに取り上げられることはあっても、その裏にあるはずのいろいろな問題について議論されていることを見たことはありません。

投稿: Gatt | 2006年10月26日 (木) 15時09分

>Gattさん、はじめまして
記事にもあるようにわたし自身、こどもの臓器移植については明確な意見を持っていません。是か非かは国民が議論して摺り合わせるしかないことでしょう。ただ、大半の人は募金する時でさえも、自分の家族が当事者になることを想像してもいないでしょうね。
わたしは募金での海外臓器移植を美談とは思っていませんが、移植を決意した家族や善意から募金する人を非難するつもりはありません。
現在の日本の制度がそうであるように、提供したい家族がいて提供してもらいたい家族がいるのであれば、それを否定する理由はないと考えます。小児においては父母の意思と置き換えても問題ないとわたしは思います。家族の中のことは家族が責任を負うことができますから。

投稿: 管理人 | 2006年10月26日 (木) 19時21分

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受信: 2006年10月 5日 (木) 22時34分

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受信: 2006年10月17日 (火) 00時49分

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