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2006年11月20日 (月)

チャイルド・ケモ・ハウス

こんな夢のある試みが進行中のようです。少し前に新聞記事ではじめて知りました。

どんな試みなのか紹介しましょう。以下、事務局のブログのトップページから引用させてもらいます。

『チャイルド・ケモ・ハウス』とは小児がん治療中の子どもたちとその家族のQOL(Quality Of Life-生活の質)に配慮した日本で初めての専門施設設立を目指すNPO法人です。

「チャイルド・ケモ・ハウス」は、小児がん治療中の子どもと家族のための「夢の病院」設立を目指していますが、「病院」として既存の補助制度を受けようとすると、子どもや家族に配慮した施設づくりはさまざまな制約を受けてしまいます。

そこで、ハウスの建設にかかる費用は寄付によってまかない、できる限り制約のない環境の中で設計・デザインすることで、子どもと家族にとって本当に必要な施設の実現を目指したいと考えています。

施設の建設にかかる費用は、現在の想定で8億円です。また、設立後の日々の運営にかかる費用や、企業の方々からの日用品などのご寄付の申し出も受け付けています。

以上、引用終わり

小児がんで治療を受けた患者、家族にとっては、これがどんなにすばらしい計画なのかすぐにわかりますが、一般の方たちにとっては少し難しいかもしれませんね。詳しくはリンクした事務局のブログでカテゴリアーカイブの概要を見てください。

わたしは小児がんの治療中にトータルして1年半くらいの入院生活を送りました。当時は肺炎なんかの感染症の子がたくさん入院している病棟でしたから、抗がん剤で抵抗力の落ちている治療中の子は逆隔離でした。院内学級にも行けず、部屋からもほとんど出られない生活を長く強いられました。子どもにとっての1年半は短くはないですよね。友達と遊んだり、勉強したり、家族と過ごしたり・・・つらい治療を少しでも楽にしてくれるような環境を整えてあげられればと思います。

今回の試みは8億円の寄付を募って30床程度の病院としてスタートする計画との事です。この恩恵を受けられる子どもは少数かもしれませんが、大きな一歩になってくれる可能性はありますよね。実を言うとわたしも小児科医になってそれほど経たない頃に、同じように子ども病院を創りたいという計画を頭に思い描いていた事がありました。そんな想像をしていた事もすっかり忘れていましたけど・・・。

自分では実現できなかった事ですが、この計画を応援していきたいと思います。

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コメント

小児ガンについては、結構、テレビで特集をしているので、こども病院とかであれば、結構恵まれた環境で治療をしていると思っていました。
でも、それは、違っていたのですね。

チャイルド・ケモ・ハウスが、早く実現するといいですね。子供のおもちゃメーカーや子供服などのメーカーもこの話をもっと、世間に周知できるように協力してくれれば、世間の人にもこの話題を知ってもらえるのにと思いました。

投稿: バリ島 | 2006年11月30日 (木) 23時28分

トラックバックありがとうございました。勝手ながらこちらからもリンクさせて頂きました。病気と闘う子どもたちのみならず、共に歩む母親のストレスは大変なものです。そんな母子のために何が出来るのか・・私も勉強、チャレンジの時だと思い、一念発起して開業しました。今後もこちらのブログでいろいろ勉強させて頂き思います。よろしくお願い致します。

投稿: 嬉多 | 2006年12月 2日 (土) 07時59分

>バリ島さん
有名な長野こども病院をはじめ、環境の整った施設も多くはなってきています。しかしながら、長野こどもでもいろいろあったように、運営面では問題もあるようですね。こういった病院が黒字安定経営になるのは難しいですから。
アメリカだとこういう話にはたくさんの寄付が集まるんでしょうね。

>嬉多さん
トラックバック、リンクありがとうございます。
開業助産師を認めない発言をしているこのブログにリンクしていただいて少し驚きました。
一緒に今後の周産期医療のよいあり方について考えられればと思います。

投稿: 管理人 | 2006年12月 2日 (土) 11時38分

生後42日目の赤ちゃんを抱え2時間以上まとめて眠れない日々を送っています。子ども、無事に生まれました。
この記事を読んだときとても驚きました。そしてとても嬉しくなりました。
なぜならウチの娘も退院して間もない頃「大きくなったら夢の病院を創りたい」と言っていたからです。
娘の考える夢の病院は、娘の通う小学校に処置室と病室があるような病院です。(娘の通う小学校は全校生徒99人の小さな学校です)
その時私は小学校1年生だった娘の本当に夢のような話だと思って聞いていたのですが、娘と同じように夢の病院を創りたい、と考えている人がいて、また実際に創ろうとしていると知ってとても嬉しく感じました。
是非実現させて欲しいですね。私も応援します。

投稿: みきママ | 2006年12月12日 (火) 08時53分

>みきママさん、おめでとうございます。
娘さんがそんな夢を持っていたんですか?
夢は口に出して行動しなければ、現実にはならないですね。
この計画が成功することを祈ってます。

投稿: 管理人 | 2006年12月12日 (火) 17時23分

うちの子どももこの寒い時期に、脳腫瘍だとわかり、冬の吹雪の中遠い道のりを、病院まで通いました。世間は年の瀬でクリスマス気分でしたが、うちはきれいなイルミネーションが目にしみるほどに辛い気分だったのを、今でも忘れることはできません。当時4歳だった息子と、下には2歳の娘で、家族が離れ離れになることが言葉では表せないほど辛いものでした。このブログをみて、こんなケアハウスがあったら本当に良かったと今更ながら思います。今はこうしていろんな情報を知ることも出来て、数年前では考えられないくらいです。入院しているとどうしても、いつも誰かに気を使って、生活しなくてはなりません。少しでも気の抜ける場所は、親子共々とても大切な時間もすごせることと思います。 
 かげながら応援しております。

投稿: びるこ | 2006年12月14日 (木) 23時07分

>びるこさん
自分が入院したのはクリスマスの頃でした。
もうずいぶん前ですから華やかなイルミネーションはなかったですけど。
入院の前の日に、母は入院の支度をしていて、父と二人で旭川の買い物公園に出かけてプレゼントに時計を買ってもらったのは今でも鮮明に覚えていますね。

投稿: 管理人 | 2006年12月15日 (金) 21時59分

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