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2006年12月30日 (土)

首都圏もお産はピンチ

朝日新聞12月30日の記事です。

「お産ピンチ」首都圏でも 中核病院縮小相次ぐ

わたしの勤務する地域のお産がピンチと書きましたが、地方ばかりの問題ではないようです。首都圏の周産期医療は新生児分野での厳しい状況は以前から取り上げられていましたが、産科の方も厳しい状況になりつつあるようです。

記事に上げられているのは、周産期センターとしての役割を担っていた都立病院の分娩休止、制限の事です。どういう経緯でそうなったのかよくわかりませんが、待遇面で厳しい都立病院に人を集めるのは難しいかもしれません。都知事は医師確保のためにとんでもない計画を持っているようですが・・・。

産科医療はこの1年の間に驚く勢いで変化しましたが、この波はどんどん他の診療科に広がって行くんでしょうね。

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2006年12月29日 (金)

仕事納め

病院はきのうが仕事納めでした。個人的には明日24時間の当直をして、年内は勤務です。正月三日間はお休みの予定ですが、今回はどうかな? 昨年は家族は温泉へ、自分は仕事で置いてけぼりでした。

きのうが通常診療の最終日でしたが、驚くほど外来は混雑なし。来院数はいつもの木曜日と同じかむしろ少なめなくらいでした。ノロウイルスと思われる胃腸炎はピークを越えて、溶連菌、アデノはぱらぱら、インフルエンザは今の所ゼロ、RSウイルスのゼーゼーが先週あたりから増えてきてちょっと嫌な感じといった流行状況です。NICU、小児病棟ともにまあまあの落ち着き具合です。今年の正月はゆっくりできそうかな。

病院勤務の場合、連休が長ければ長いほど大変になります。今年は6連休なのでいい方でしょう。入院や救急の仕事がある病院で働いていると、連休がそのまま休みというのはあり得ません。開業医や病院の幹部のDrを休ませるために、中堅以下のDrががんばらされる格好です。もちろん年末年始勤務の分の代休なんてないですしね。若い頃は日雇いでしたから病院の外来が休みの日は無報酬、病棟回診はだれがやる? おかげでゴールデンウイークのある5月や12月、1月は給料が安い・・・。ある市立病院勤務の時、前月分の給与が翌月支給されていました。ボーナスはなし。なぜか年末に一時金が支給され、これで年を越せってこと? 1月分の給与から差し引かれてました。

言いたかったのは、現状の日本の救急医療体制は国が整備したものではなく、主に若いDrのボランティアで成り立っていると言う事です。壊れるのは簡単かもしれません。

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2006年12月25日 (月)

今年もあと一週間

いよいよ2006年も残すところ一週間となりましたね。忙しい忙しいとたくさん書いてきましたが、年末になって病棟はうそのように落ち着いてしまいました。空いている保育器が目立つくらいです。まあどうせならこのまま年明けまではのんびりしたいね~と病棟で話してました。

今年のNICUはいろいろあったなあとみんなで感慨に耽ってみるものの、心配なのは来年のこと。

集約化がどうやら現実になりそうな気配です。現在市内で分娩をやっている病院(助産所を除いて)は4つ、それが来春から2つに減る事が確実なようです。残る2病院で全部のお産を吸収できるのか?うちのキャパシティではとても無理でしょう。病床も助産師も足りない。
NICUに入ってくる重症児はこれまでもうちがほぼすべて診ていたので変わらないでしょうが、お産が増えれば軽症の入院児はかなり増えるでしょう。病院でお産できない妊婦が助産所に流れたら・・・どんな結果になることか。NICU、産科病棟のスタッフには動揺が広がっています。

小児科の入院施設も3つから2つになります。何とかみんなが1.5倍働いて当面を乗り切れればいいですが、いっぱいいっぱいの状態が続くと事故が心配です。そもそも若いDrに今の1.5倍働けなんて無理・・・。

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2006年12月21日 (木)

病棟クリスマス

今日は病棟のクリスマス会でした。若いDrがサンタとトナカイに扮して病棟の子どもたちにプレゼントを配りました。毎年恒例の病棟行事です。昨年から病棟には保育士さんが配置されていて、今年は病棟の飾りつけもしてくれて楽しい雰囲気でてます。保育士さんが来てくれるようになって殺風景な病棟が少し変わったようです。

いつもおもしろいと思うのは子どもたちがサンタを見ての反応です。学童は何となく恥ずかしがって固まってしまう子が多い。4歳から6歳くらいの子が一番大喜びです。満面の笑みでサンタの行進に付き合ってくれますし、こちらも楽しい気分。1歳から3歳くらいの子は表情が凍りつきお母さんの腕の中へ、大体の子は大泣きです。こちらは面白がって見てますが、本人はかなり本気泣きです。喘息で入院中の子はあらあらそんなに泣いたら発作になっちゃうからと退散!0歳だときょとんとしてるのみ。
子どもたちのいろんな表情を見ながら病棟を回るのが楽しみです。

小さい子はサンタを見てどう思うんでしょうね。やっぱり得体の知れない恐ろしいものなんでしょうか?
うちの子も2歳くらいの時にデパートのおもちゃ売り場でウルトラマンに遭遇、抱っこしていたおとーさんは息子が喜ぶと思って近くに寄って行ったら大泣き!自分も小さい頃にデパートの屋上でマグマ大使を見て大泣きしたかすかな記憶が・・・古っ。

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2006年12月19日 (火)

フォローアップ外来

NICUで治療した赤ちゃんたちは退院後も定期的に通院してもらうことになります。すっかり病気は治っていたとしても、身長や体重の増え方が鈍かったり、脳性まひや発達障害なんかが起こったりすることがあります。自治体が行う一般の乳幼児健診とは別に小児科での健診が必要で、これをフォローアップ外来と呼んでいます。
最近はDrによる診察、発達チェックだけでなく、看護師や心理士など多職種がかかわったトータルケアが行われている施設が増えているようです。しかしながら、田舎のNICUではお金にならないフォローアップ外来に人を配置する余裕はありません。結局、NICUの責任者である自分が一人でフォローアップ外来を担当しています。

3年前の秋はとんでもなく忙しい状態で、その頃に治療していた子たちがぽつらぽつらと3歳健診としてフォローアップ外来を受診しています。その子たちを見ていて3年前の幼稚園の運動会を思い出しました。超重症の胎便吸引症候群の子が入院、翌々日Rh不適合の子が交換輸血、さらに翌日胎児母体間輸血症候群の子が交換輸血、呼吸管理となりました。胎便吸引症候群、胎児母体間輸血症候群が入院したのは真夜中でした。当直ではない日もずっと泊り込んで治療に当たる日々。胎児母体間輸血症候群の子が入院、すぐに交換輸血をして全身状態がやや安定したのが、うちの子の運動会の朝でした。2~3時間離れても大丈夫!とやや強引に判断し、他のDrに任せて病院を離れました。幼稚園に着くと、子どもの出番までシートに転がって睡眠。親子競技はナント騎馬戦です。数日ほとんど寝ていないハイな状態で子どもを背負って走り回りました。途中足ががくがくして崩れ落ちそうになるのを必死に堪え、気が付くと競技終了。子どもは一つ鉢巻を捕ったうえ最後まで生き残ったので、嬉々としていました。おとーさんはもうボロボロ・・・。急いでNICUにもどると子どもたちは奇跡的に安定した状態で待っていてくれました。うーん、ほんとによい子たち・・・と感謝!

その子たちも無事に3歳を迎えています。今はよい思い出ですね。

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2006年12月15日 (金)

ラジカセ(闘病記7)

入院してまもなくにラジカセを買ってもらいました。中学に入学するお祝いに買ってもらう約束をしていましたが、入院することになったのでちょっと早く買ってもらえることになりました。当時ちょうどステレオのラジカセが出回ってきた頃です。カタログで選んだのはソニーのステレオラジカセ。何でも買ってもらえそうな雰囲気でしたが、あまりに高いので気を使って二番目に高いのが欲しいと頼んでみたら買ってもらえました。このラジカセで初めて聞いたのは確かゴダイゴの「モンキーマジック」でした。「西遊記」ですね。ステレオで聴こえる音にワクワクしました。最近こんな新鮮な感動ないかも。
当時の病室にはテレビはなく、外泊すらできなかった半年以上の間このラジカセだけで外と繋がっていたわけです。入院した頃はまだ深夜放送は聞きませんでしたが、ラジオはよく聞いていました。ラジカセでもテレビの音声だけは聞けたりして。ローカルネタですが「ベストテン北海道」は毎日聞いてました。入院中にものすごく流行った「異邦人」久保田早紀、退院する頃にはテレビで見かけなくなっていたので顔知りませんでした。
当時ラジカセから聴こえていた音楽が本当に懐かしく思えます。中でも好きだったのはサザンオールスターズです。デビューが入院の年と一緒。「いとしのエリー」はいったい何度聞いたのかわからないですね。音楽を聞くと古い思い出が蘇ってきますが、その頃の音楽を聴くとほんと、センチメンタルな気持ちになります。入院の最後の方では中島みゆきさんが好きで深夜放送も聴くようになっていました。オールナイトニッポン懐かしいなあ。でも、昼間寝ていて深夜放送なんて不良患者でしたね。

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2006年12月13日 (水)

地元も医療崩壊か?

一般市民はまだ大半が気づいてもいなくて、もっぱら心配は医療不信、どこかいいDrの情報は?なんて感じなのかもしれません。しかしながら、現実は恐ろしい事態に直面しています。
わたしの働く地域でも崩壊が目前に迫っている様子。
近隣も含めて来春の人事でかなりの数のDrが減員となる模様です。地域医療、救急に重要な役割を果たしている2病院は存続すら危ぶまれる状況です。一つの病院が倒れれば、残りの病院に負担が押し寄せます。しかし、残った病院ですらDr数が減らされていて、これまでの仕事をこなすだけですでに青息吐息。
あっと言う間に地域の医療が崩壊に向かう可能性があるのは、他の地域ですでに実証されています。自分の考えが悲観的過ぎるのかなあって思ったりもしますが、もうこの流れは止められないでしょうね。残ったDrの努力で何とかできる範囲を越えてしまうのは明らかですから。
医療関係のブログ、掲示板をぼちぼち覘いて見ると同じ地域(同じ病院?)のDrの書き込みが・・・あちらこちらにありました。疲れた中堅どころのDrは同じ考えのようです。急病でも受診できる病院がない、入院する病院がないなんて状況になった時、もし住民の怒りがDrに向けられるようなら多くのDrがこの地域を立ち去る事になるんでしょうね。

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2006年12月 9日 (土)

12月も忙しい

今年ははじめからずっと忙しいのが続いていましたが、12月に入ってまたまた忙しくなっています。どうやら今年はこのままのペースで終わりそうかな。
ずっと満床続きだったNICU、二組の妊婦さんを母体搬送したことで少しの空きはできたものの、コンスタントに入院が入っています。小児病棟の方はわりと落ち着いた状態が続いていましたが、今週になって入院数が急増、重症患者も入院してバタバタしています。
この1週間で二人の赤ちゃんを遠くに新生児搬送したり、二つの病棟とも忙しくて今週予定されていた二度の宴会には半数以上のDrが出席できませんでした。来週以降もまだまだ宴会の予定があるんですけどね。

年末までに何とかみんな元気にしてあげられるよう、がんばらなくちゃ!

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2006年12月 4日 (月)

あ〜寒い〜

生まれも育ちも北海道の自分ですが、どんどん寒くなるこの時期はなんか好きじゃありません。北海道はここのところ急激に冷え込んでいます。朝、車のフロントガラスをガリガリするのホントに寒くて嫌いです。今住んでいるのはあまり雪の降らない地方ですから、除雪はほとんど不要なのはいいんですけどね。
もともとアウトドアではなくウインタースポーツもさっぱりやりません。家でぬくぬくして薄着でアイス食べる方が好きなくらいです。
この時期になると、暖かい地方に憧れますね。

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2006年12月 3日 (日)

周産期医療の集約化

しばらくの間ベッドのやりくりで頭の痛い日々を過ごしていましたが、やっと一息つける状態になっています。結局、多胎の妊婦さん二組をよそにお願いしてしまいました。それでも空きはぽつらぽつらで綱渡りの状態です。

この地域にも周産期医療集約化の波が押し寄せてきています。周産期母子医療センターであるうちに集約化される可能性が高いわけですが、こんなにいっぱいいっぱいの状態でやっていけるはずもなさそうです。集約化といっても集めても大した人数にはなりませんから、増員以上の仕事を背負い込むことになるのは必至・・・。現状、ある程度制限せざるを得なかった小児一次救急に踏み込まなければいけないようだと、集約化によって益々仕事が苦しくなりそうです。病院としては生き残りの道が鮮明になるかもしれませんが、現場のDrにとって集約化はどうなのか。小児科医、産科医の不足による一人一人のDrの負担軽減には集約化しかないと言われ、国が主導で集約化を推し進めようとしています。(病院を減らすと言うそれと別の目的も見え隠れしますが・・・)しかし、広大な北海道では中途半端な集約化は逆効果かもしれないと思っています。

わたしは月に6回の当直と日付けが変わる前に帰れる一次救急当番1回をこなしています。これで休日は年に十数日程度でしょうか。(日曜、祝日を入れてですよ)最近は夜中に起こされるとなかなか寝付けないようになりました。これも年のせいでしょうか。一晩に数人しか患者が来ないとしても、仮にAM1、3、5に3人受診したら睡眠時間はほぼゼロです。徹夜でそのまま外来に入ると昼前には集中力が途切れてくるようになりました。集約化で当直の回数が多少減っても徹夜の日が増えるんだとしたらもうやっていけませんね。もう40歳を目前にして今後の身の振り方に悩む日々です。

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