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2006年12月25日 (月)

今年もあと一週間

いよいよ2006年も残すところ一週間となりましたね。忙しい忙しいとたくさん書いてきましたが、年末になって病棟はうそのように落ち着いてしまいました。空いている保育器が目立つくらいです。まあどうせならこのまま年明けまではのんびりしたいね~と病棟で話してました。

今年のNICUはいろいろあったなあとみんなで感慨に耽ってみるものの、心配なのは来年のこと。

集約化がどうやら現実になりそうな気配です。現在市内で分娩をやっている病院(助産所を除いて)は4つ、それが来春から2つに減る事が確実なようです。残る2病院で全部のお産を吸収できるのか?うちのキャパシティではとても無理でしょう。病床も助産師も足りない。
NICUに入ってくる重症児はこれまでもうちがほぼすべて診ていたので変わらないでしょうが、お産が増えれば軽症の入院児はかなり増えるでしょう。病院でお産できない妊婦が助産所に流れたら・・・どんな結果になることか。NICU、産科病棟のスタッフには動揺が広がっています。

小児科の入院施設も3つから2つになります。何とかみんなが1.5倍働いて当面を乗り切れればいいですが、いっぱいいっぱいの状態が続くと事故が心配です。そもそも若いDrに今の1.5倍働けなんて無理・・・。

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コメント

病棟が落ち着いてこられたとの書き込みで、本当に安心しています。
少子化対策、子育て支援とかけ声は響き渡っていても、現実にお母さん達が心から安心して子供を産み育てる事が出来る環境は医療費削減というかけ声の下、どんどんはぎ取られていってしまい、これが本当に国の未来のための政策なのかと、報道などを見るたび目を耳を疑うばかりです。
子供は勝手に産んで勝手に育て、国には税金払ってくれと、そういう政府が本当に私たちが選んだ政府なのでしょうかねぇ。
とはいえ、穏やかな年の瀬、新年が迎えられます様に。

投稿: ブース子2号 | 2006年12月25日 (月) 22時35分

はじめまして。

恐らく同じ地域の内科医です。

この情報にはかなり衝撃を受けました。○○会病院と○○市立病院に関してはまあ仕方ないか、って感じでしたが。

小さい子を持つ親としては何とかならないかと思いますが、現状では無理なのでしょうね。逃散していく産科・小児科医を非難することは出来ません。

来年は修羅場になりそうですね。

投稿: 暇人28号 | 2006年12月26日 (火) 17時16分

>ブース子2号さん
今の政権の弱者への態度には怒りを感じますね。格差が広がったとしても再チャレンジの機会が与えられればいいってのは・・・。

>暇人28号さん
はじめまして、医療関係のブログではお見かけします。近所の方だと思ってました。
来年の件は、けっして産科、小児科が逃散していくのではないですよ、念のため。でも、来年の結果如何では残されたDrが逃散してしまう危険がありますね。小児科医会の忘年会で他病院の小児科Drと話をしましたが、限界のようです。どんな事になるのか不安な年の瀬です。

投稿: 管理人 | 2006年12月26日 (火) 18時18分

管理人様:
早速のお返事ありがとうございます。

1月から暫定的に市内の救急医療体制を変更する予定ですが、はっきり言って無理だと思っています。(一次救急は医○会に加えて開業医・他の小規模病院でも担うとの事ですが)。

医○会病院の事務の方は最近、「もう医師会病院の役割は終わった」と言っていました。これは、昨今の国民の「完全志向」により、夜間でさえも専門性を求めるようになりましたので、医○会病院のような一次救急医療機関をこちらが指定しても市民は行きません。直接そちらの病院のような総合病院を受診してしまいます。

つまり、総合病院でない中途半端な医療機関が一次救急を標榜しても根本的な解決にはならずに総合病院の医師の負担軽減にはつながらないはずです。むしろ、その日によって一次救急医療機関が変わるので、直接総合病院に受診する数が増えるかもしれません。

解決にはフリーアクセスを制限しなければならないと思っています。まず、応召義務を撤廃し、一次救急しか受診することが出来ないようにしなければ解決しない問題だと思っています。

投稿: 暇人28号 | 2006年12月27日 (水) 06時39分

追加:

どうも他の医療機関の情報には疎いんですが、現状で循環器救急はかなり危険水準に達していることは漏れ聞きます。さらに、○立病院循環器が数年内に完全撤退します(確定)。医○会病院もこのままだとなくなる可能性が高いです。幸い○仁会が循環器救急を引き継ぐべく準備中ですが、現状で果たして人員が確保できるか疑問です。

となれば、○災病院のみでこの地区の25万人の循環器救急を担うことになりますが、そんなのは無理です。今の時点でも各病院の循環器内科医は極限状態です。そもそも、3次救急病院から循環器がなくなるということ自体、異常事態なのに(3次救急から循環器がなくなる意味については十分ご存知だと思います)。

この地区の循環器救急が崩壊すれば隣の医療圏も崩壊させるでしょう。今後心臓疾患の入院診療はどうなることやら。非常に不安です。

投稿: 暇人28号 | 2006年12月27日 (水) 06時50分

小児の時間外(敢えて小児救急とは言いません)については、少なくとも2次はしっかり確保されていて入院が必要な児の行き場がないと言う状況はこれまでありませんでした。1次もしっかりやれとのご意見をたくさんいただいていたものの、頑なに1次をフリーアクセスとはせずにやってきたおかげでここまで保ったと思っています。今後、1次の負担が増す事があればどうなるかわかりません。

循環器のことはよくわかりません。3次病院から撤退の話は聞きましたが。
崩壊する可能性があるのは循環器だけではないでしょう。

地元の医療がどうあるべきか?住民が考える時ですね。地元の新聞社は何してるんでしょ。

投稿: 管理人 | 2006年12月27日 (水) 19時36分

私のほうに少し誤解があるようですね。
現状では基幹病院では小児の夜間1次救急患者は診ていないのですか?それならまだいいですね。しかし、その状況でも「きつい」と現場の従事者に言わせている状況ってすごいですね。4月からはさらに大変ですし崩壊は免れないですね。

しかし住民のみなさんはその認識はほとんどありません。
医療崩壊って医者の収入や仕事が少なくなって、困るのは医療従事者だけ、と勘違いしている方が非常に多いですね。ネットでの一般の方たちとのやり取りで実感します。だから別に関係ないや、って人がいまだに多いです。

しかし現実はそうではない。医師は逃散をすると、より負担が軽減され収入も増える場合が多く(といっても今までが奴隷のようでひどすぎたのですが)、メリットのほうが大きいのではないかと思ってしまいます。困るのは明らかに利用者・国民。自分も医療崩壊では医療従事者としての心配事というより利用者としての心配事のほうが圧倒的に強いです。

いまだに国民の大多数が医者たたきに終始している現状を見ていると、最近では医療崩壊してもいいや、という気にされます。

残念ながら改善はまだまだ先なのでしょうね。

投稿: 暇人28号 | 2006年12月28日 (木) 13時06分

小児の1次はフリーアクセスではないと言う意味です。3病院とも敷居を設けています。原則は1次の病院へと言う立場です。
それでも、仕事量は限界に近いですよ。

住民の認識は甘いですね。東の方の住民もかつてあれだけゴタゴタがあったのに、何も学んでいないかのようです。奈良の件をみても、医師を叩いたり行政に要望を出したり、事の本質をまったく理解できていないですから。医療は医師がいないと成り立たない、単純な事ですけど。

投稿: 管理人 | 2006年12月29日 (金) 10時20分

ご関係の皆様のご参加、展示ご出品、ご寄付を期待しております

投稿: 日本小児循環器学会 | 2007年4月16日 (月) 15時04分

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