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2007年2月 9日 (金)

日本航空と全日空の差

日本航空の経営状態がよくないとの報道がされています。それを見て思い出したことです。もうずいぶん前のでき事になります、確か1998年になるのかな。

小さな未熟児として生まれた子に先天性の心臓病が見つかりました。治療の難しい先天性心疾患は道外への搬送が選択されることも時々あります。長野県立こども病院、福岡市立こども病院、昔は東京女子医大などへ赤ちゃんを連れて行った経験があります。そんな赤ちゃん搬送の時のことです。

全日空にはスカイアシストという体の不自由な人のためのサポート窓口があり、日本航空にも同様の部署がありました。搬送先までの飛行機の時刻を確認し、日本航空の時間の方がよいと考えてまずは日本航空に電話しました。その日は金曜日、搬送先の意向で搬送は翌週の月曜日が予定されていました。窓口に電話し、患者の状態、機内に持ち込みを予定している医療機器などを伝えます。使用する医療機器が日本航空にとって未経験だったようで、返事は一時保留として検討しますとの返答でいったん電話を切りました。電話を待っていてもなかなか返事が来ません。夕方の5時が近づきだんだん心配になってきたところで、やっと電話がありました。「担当のものと協議した結果、土日も挟むため安全の確認ができません。搬送はお断り致します。今後は予定の一週間前にはご連絡下さい。」という内容でした。茫然とするわたし・・・、「一週間前・・・」の言葉が捨て台詞のように頭にリフレインします。一週間前にはこの子生まれてないんですけど・・・。気を取り直して全日空のスカイアシストに電話します。窓口の方にこれこれで日本航空には断られてしまいました。何とかならないでしょうか?と頼んでみると、その医療機器が未経験であることは全日空も同じだったようですが、その場で「当社でお受けします。」との返答が帰ってきました。担当のものと検討なんてものはなく、その場でOKです。ホッと胸を撫で下ろし、翌日土曜日のうちに準備は完了となり、月曜日、無事に赤ちゃんを送り届けることができました。もうこの一事でわたしは全日空の大ファンとなり、一生全日空にします!!と心に誓いました。時々仕方なく日本航空も使ってますが。

組織としての動きの差があったのは確かです。報道を見ていて「そうだろ、そうだろ・・・」と妙に納得していたわたしです。

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コメント

先生こんばんは。でもね、前のJASの時だけど骨髄バンクに「チャリティマイル」というのを沢山頂いて、患者さん達にもずいぶん使って頂きました。
治療に行くとか帰省するとか・・・・。
なので私は基本的にJALです。

投稿: ブース子2号 | 2007年2月 9日 (金) 23時25分

私もJASの大ファンでした、日本の航空会社で事故率が一番低かったし、サービスも良かったですね。
でもJALになってからは利用していません、何よりも御巣鷹山の事件が離れないし、山崎豊子さんの『沈まぬ太陽』を裏付ける話を業界の方々から耳にするからです。医療サービスから見てもそのような差が両者にあるのだと初めて知りました。真に必要なサービスとは、必要な時に必要な物資を運ぶこと、コアの業務を極めることがお客さまの信頼を勝ち取ることなんですね。我が身に活かします。

投稿: しろくま | 2007年2月10日 (土) 08時28分

 私は受ける側でしたが,ANA機で運ばれてきた赤ちゃんを羽田まで迎えに行ったことがあります.先生のエピソードより後だったように記憶しています.相手方がJALでなくANAにした理由は聞いていないのですが,もしかすると同様の理由だったのかもしれないと ふと思いました.
 ちなみに私は1回を除いてすべてANAまたはANKです.

投稿: 首都圏の新生児医 | 2007年2月11日 (日) 02時11分

>ブース子2号さん
この件は社員数人が関るだけの一つの出来事ですから、もちろんそれで会社を評価しようなんて思ってません。でも、日本航空がいかにもお役所的だったかはわかると思います。

>しろくまさん
スカイアシストはいわゆる社会貢献の部門ですよね。親身なってもらえると本当にうれしい。あの時は電話に頭下げていました。もちろん我が身にも活かさなければいけませんね。

>首都圏の新生児医さん
持ち込み機材がごく一般的なものであれば日本航空でも運んでもらえたはずです。十分な安全確認ができないという日本航空の言い分もあったわけです。

投稿: 管理人 | 2007年2月11日 (日) 09時02分

私はホームページが障害者や高齢者に使いやすいかどうかの調査や情報発信を仕事の一部としていまして、最近、JALのHPの「プライオリティ・ゲストサポート」ページが使いやすくなったと聞いたので、ANAのHPの「ANAらくのりサービス」ページと比較してみたことがあります。

でも、表面的なサービス案内ではなく、その向こうの姿勢まではホームページからは分かりませんね。
そちらの方が、ずっと大切なのですが。

投稿: 石田 | 2007年2月11日 (日) 11時03分

どちらも一長一短だと思いますね。
全日空も色々問題抱えていますし。
ただ、日航はちょっと問題多いです。
多数の利用客がコストに見合わない運賃で乗っている以上、
対応が悪くても仕方ないですよ。
この辺は今、医療が置かれている状況と全く同じです。

投稿: ワン・ワールド | 2007年2月13日 (火) 15時08分

私ヮ去年の2月1日に脳内出血を起こし
イマ車イスで障害1介護4・・の在宅・です
ヒコウキ・ナンテ夢のまた夢。。だけど
この記事・・コメントのやりとり・・ヮ
自分の身に置き換えて・・勉強になります
私ヮ・・長男を・アノ御巣鷹山の日に出産して
いるので・航空機の問題ヮ・・ナンダカ
他人事・・デヮなインです。考え方を
変えてくれるだけで。。マッタクチガウ
結論になる。。と思うのですが・
私ヮイマの介護ホケン・に疑問を
持っています。。疑問を持たない
関係者とヮハナシも出来ません残念ですが。。

投稿: 台所のキフジン | 2007年2月15日 (木) 14時16分

少し残念に思います.
確かに官僚的な点は否めませんが,昔に比べると段違いで
良くなっているはずです.
JAL側が未経験の装置で迷惑をかけることを懸念している点に
落ち度があるとおっしゃられているなら,なかなか厳しいですが
そうかもしれません.

患者を緊急で飛行機で搬送しなければならない場合が考えられるなら,事前に協議しておくと話は早いはずですし安心して搬送手段として考えられると思うのですが,そのような話もなく1回だけの対応で決め付けるのは如何なものかという気がします.
# もちろん事前協議で対応が悪ければそれは当然
# 非難されるべきものと思います

 最近高知空港で胴体着陸事故がありましたが,ANAでは
同型機対策のために多くの便が欠航してしまいましたが,JALは
事前に対策していたので,欠航もせず整備していた点は
ご存知ですか? 運輸省の昨年の報告でもANAの方が
JALよりも整備不良が多い事実もあります.

安全に関しては一部が全部かもしれませんが,
一回の不適切な応対で全部が悪いと読めてしまう
書き込みをインターネットで書き込むのもいかがなものかと
思います. 

投稿: JALファン | 2007年4月22日 (日) 16時19分

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