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2007年3月23日 (金)

更新滞ってます

異動が近づいてきました。ただ4月にずれ込んでの異動となるので、もう少し余裕があります。

ここのところ大事はありませんが、いろいろ落ち着かない毎日です。週2回のペースで当直をこなしていますが、毎回忙しくてわずかな睡眠しか取れません。残務整理は当直の夜にと思っていたものの、そんな暇はぜんぜんない状態でした。さすがに多少慌ててきたところです。

今日は市の健診に行ってきました。毎月行っていた健診もこれが最後だったので、保健士の課長さんが出てきて話をしました。その中でわたしがNICUを立ち上げてから肢体不自由児が減ったのを保健士は実感していると話してくれました。こんなにうれしい言葉をもらって6年間がんばってきてよかったと思いましたよ。重患がいて疲労で辛い時、赤ちゃんとその家族の一生を今自分が背負っているんだと自分に言い聞かせて気力を奮い立たせて働いてきました。赤ちゃんの家族だけでなく、客観的に自分の仕事を評価してくれる人がいたなんて、感激です。

先週はテレビの取材がありました。北海道ローカル局ですけど。北海道内の小児科としては集約化するはじめてのケースですからね。どんな趣旨で放送するのかディレクター(?)に聞いてみましたが、教えてくれません。24時間密着とのことで、密着するは一番若いDrにしました。どんな放送になるのかわかりませんし、疲弊する小児科医がテレビに映っても、それで無駄な時間外受診が減るとも思えません。でも、このブログで細々と辛い実態を綴っているよりは効果がありそうですから協力する事にしました。1日しかない取材ですから暇だと困るなあなんて話していたのですが、どういう訳かとんでもなく忙しい1日になりました。「やらせ」「演出」などまったく不要で疲弊する小児科医を地でいく状態でした。若いDrの奮闘を撮ってもらうつもりでしたが、日付が変わる頃まで自分を含めて3人が救急外来と病棟に張り付きになりました。さすがにディレクターも同情的な顔をしてましたね。ところがこのテレビクルー、24時間密着と聞いていたのに1時を過ぎる頃には帰ってしまいました。24時間密着取材は過重労働ですから、けっこうな事です。夕方からはじまった取材は翌日も続きました。当直のDrは徹夜明けもそのまま勤務が続きます。放送は番組内の一コーナーだそうで、5分くらいしかないらしいです。少しでもひどい実態が世間の人にわかってもらえるといいんですけどね。医者は昼も夜も献身的に働くのが当然という考えがいかにおかしいかわってもらえるでしょうか。わたしたち医師はやりがいを感じれば結局いくらでも働くんですけどね。

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コメント

>NICUを立ち上げてから肢体不自由児が減ったのを保健士は実感していると話してくれました

こういう話を聞くと医師をやっていて良かったなあ、と思いますよね。勤労意欲を掻き立てるものです。死に行く人を治療して助ける醍醐味はこの仕事でしか味わうことの出来ないものですので、本来なら私もそういう医療を続けたいのですが、いかんせん気力体力がなくなってしまいました。

投稿: 暇人28号 | 2007年3月24日 (土) 07時23分

>暇人28号さん
他の職業なんて体験したことないのですが、今の仕事以上にやりがいある仕事は想像できません。
わたしの方は気力はまだしも、体力は怪しくなってきました。医師を志した時はやれるところまでがんばろう、との思いでしたが、そろそろ限界が近い気がします。
幸いまだ新生児医療を続けることができますが、身の引き時を考えながらになるかもしれません。

投稿: 管理人 | 2007年3月26日 (月) 14時25分

先生のおっしゃる、医者は昼も夜も献身的に働くのが当然という考えがいかにおかしいかわってもらえるでしょうか。。。。とのお言葉。。。重く受け止めます。

1昨日も娘は日中の時間外で大学病院で診ていただきました。二人の先生が診察室にいらして、診察、採血と尿検査ほかをして、お薬の処方をして頂き帰宅いたしました。会計は後日と言う事でまだ支払っていませんが、診察から処方まで1時間半。検査結果が出るまでの時間はいらっしゃいませんでしたが、時給に直すといったいいくらになるのか。。。検査料を差し引いて2人で割ると、いくらになるのだろうか??
日本の医療費がいかに安いか、感じずに入られません。。。
本当にありがたく、申し訳なく、先生には感謝の気持ちでいっぱいなのです。

当番医ではまかないきれない特病を持つ患者には、大きな病院しか頼るところが無く、でも、その先生方が大変ご苦労されているのを見るのはとってもつらいです。私達親ができることは、受診の必要性と受診の時間帯を見極める事くらいなのでしょうか??ケースバイケースなんでしょうけど。。。

投稿: 厚焼き玉子 | 2007年3月27日 (火) 02時40分

>身の引き時を考えながら

以前勤務していた地方病院では、50歳代後半の先生が緊急心カテしてました。もちろん、夜中、明け方もです。正直に言って、このような人と同じようなことはしたくないな、と思いました。無理です。自分の命まで犠牲にしてする仕事なんて無いと思いますし、長生きすれば、それだけ救える命も増えるはずです。

なんて思っています。

投稿: 暇人28号 | 2007年3月29日 (木) 12時14分

>厚焼き玉子さん
今の仕事を世間並みの休日をもらってやるためには、小児科勤務医の数は少なくとも1.5倍は必要でしょう。それが無理であるのは明らかですから、コンビニ化した救急外来をどうにかするのは急務です。
ただ、わたしたちは苦しそうな顔をした子どもを夜見るのを嫌がっているのではありません。急を要する慢性疾患を抱えた子どもたちには救急は常に開かれているべきです。
医師であっても自分の体や家族との時間は大事です。こんな当たり前のことすら言っちゃいけないような風潮があるんですよ。

投稿: 管理人 | 2007年3月31日 (土) 21時12分

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