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2007年5月 7日 (月)

5月6日の毎日新聞社説

社説:在宅医療 往診する開業医を増やそう

昨日の毎日新聞の社説です。驚いたと言うか何と言うか・・・。

こんな言葉使っちゃいけないんでしょうけど、頭おかしくなったんでしょうか、毎日新聞・・・。

毎日新聞の小児がんに関してのキャンペーンに賛同してずっと毎日新聞を購読してきましたが、とうとう購読を止めました。

勤務医の過重労働が叫ばれる中、今度は開業医に24時間365日働けという訳ですか・・・。まるで9~5時勤務がいけないような言い方です。1日8時間の労働って勤労者の権利じゃなかったんでしょうか。開業医は事業主ですから、いくら働いても法的には問題ないのかもしれません。この社説には出てこない表現ですが、9~5時のビル診の開業医をサラリーマン医師と呼んで悪者扱いするのはどうなんでしょうね。一般に開業医は勤務医より高齢でしょう。30~40代なんて多くないはずです。夜中に往診して翌朝普通に外来できますか?

「勤務医や看護師は過重労働から解放され、医療ミスも減る。小児科や産科の医師不足も解消されそうだ。こんな良いことばかり思い描いてしまう。」って書いてますが、高齢の開業医が過重労働したらもっと医療ミス増えるでしょう、どう考えたって。これまでの救急医療は20代の若い医師が多くを担ってきたんです。また、仮に24時間対応の子どもも診てくれる開業医が増えれば、小児科医は楽になるでしょう。でも、この方法で産科の医師不足はどうしたら解消されるのか謎ですね。まさか総合医が自宅分娩の介助ですか?この社説書いた人の頭の中にはお花畑があるのかしら。すいません、今日は下品な言い方ばかりで・・・。

なんでも診られる「総合医」は現実のものになるでしょうか?欧米の多くのシステムは患者が自発的にかかりつけ医を受診するのではなく、それを強制して成り立っています。社説のように患者の意識改革だけではまさに「絵に描いた餅」です。また、何でも診られる医師を養成することは可能なんでしょうか。高度化する一方の現代医療は自分の専門分野ですら、勉強を怠ればすぐに取り残されてしまいます。15年小児科医をやっている自分も、いまだに子どもを相手にしていてすら怖い事がたくさんあります。病気が悪いのに医師が責任を取らされるこの時代に総合医を目指す医師はどれだけいるんでしょう。今の時代に総合医を目指すには「鈍感力」が必要なんじゃないでしょうか?わたしにはとてもできることではありません。地域でがんばっている尊敬するDrは確かにいるのですが、そんなスーパーマンは全国に配置できるほど多くはいないのです。普通のDrだけで成り立つシステムでなければうまくいくはずがありません。

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コメント

 どうも厚生労働省からの指針を元にしているようですね。その後出された同省からの報告書に対し、医師掲示板サイト(MR3.com)でも怒号が多数寄せられています。これを本当に行うとなったら、日本全国そろってストライキをするしかないですね。それでようやく日本も 欧米か!・・・

 それでも総合医を夢見て医者になる人は多いように思いますよ。小児科なんてそれの典型ではないですか。ただ現実はそんなに甘くなく、専門家からみると「何とんちんかんなことを」と思われることをしでかしてしまうのですよね。

投稿: クーデルムーデル | 2007年5月 9日 (水) 08時48分

そのようですね、厚労省の言う事を鵜呑みにしているみたいですね。
それにしてもお役人の言う事をそのまま受け止めるとは・・・。

小児科に入ってくる若者の中には、generalに診たいと希望を持ってる人は多いですね、確かに。でも15年小児科医をやってきて、その難しさは身に沁みています。若者には将来generalにやるとしても、専門分野を持つように勧めています。拠り所になる専門分野を身につけることは、generalをやる時にも役に立つと信じています。

投稿: 管理人 | 2007年5月 9日 (水) 21時14分

私も専門を持つよう勧めています。実際に私も小児腎臓を専門にしておりますし。

高度先進医療を身につけるためにはgeneralを目指すのでは絶対に無理ですからね。

投稿: クーデルムーデル | 2007年5月 9日 (水) 22時59分

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