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2007年7月26日 (木)

高度小児医療を3人で??

北海道新聞に下のような記事が出ていました。

引用はじめ
 道は二十三日、医師不足が深刻化している小児科医療の重点化計画の素案を明らかにした。道内を十三の医療圏に分け、三人以上の小児科医を配置し、高度な小児科医療を行う拠点とする「重点化病院」の候補として砂川市立病院、市立室蘭総合病院など二十一病院を挙げた。八月以降、各地域の意見を聞いた上で、十月をめどに重点化計画を策定する方針だ。

 道内の小児科医師数は年々減少傾向にあり、労働環境の悪化や診療科の縮小が深刻化している。このため医療圏ごとに、入院や救急医療が可能な重点化病院を定め、そこを中心に医師を派遣するなどして、地域内の病院が連携して医療体制を維持していくのが狙い。

 道によると、重点化病院の選定は、小児科診療が充実している札幌圏を除き、現時点で小児科の二次救急を行っている十二の医療圏ごとに行う方針。

 選定基準は《1》三人以上の小児科常勤医が勤務《2》小児科二次救急医療を実施《3》入院診療を提供《4》新生児医療などを実施-など。今後、地域の意見を聞きながら医療圏ごとに、最大二カ所の重点化病院を定める考えだ。
引用おわり

少し調べてみると道が主体となって策定している計画のようですが・・・
高度の小児医療を行う重点化病院の基準が小児科医3人以上って、おかしくないですか。候補の病院の多くは小児科医が5人以上いますが、3人のところもあるようです。3人で外来、(高度な?)病棟診療、新生児医療、夜や休日も二次救急をやれと・・・、全員が若いDrでも3日に1日寝られないのにいつまで耐えられる?もし部長が50代なんかだったら他の2人にずっしりと負担が・・・。
現実にはすでに候補の21病院は救急も新生児もがんばってますよ。この計画は単にそれを追認するだけ?それともすでに燃えつきそうな現場の小児科医に立ち去るのは許さない!ってプレッシャーかけるつもり?
意味がまったくわかりません。
行政が何かやってるというアリバイを作りたいだけなんでしょうね、ほんとは。

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2007年7月24日 (火)

キャッチボール

週末は土曜日が当直でした。
病棟が落ち着いていたこともあり、日曜日は早起きして仕事を片付けて9時半頃には病院を出ました。

家に帰ると子どもが「パパ、キャッチボールしよう!」とグローブを持ってきました。
天気もいいし、じゃ行くかー。公園に向かうとボール遊び禁止の看板が・・・。他に遊んでる子がいなければ無視しちゃおうかなとも思いましたが、小さい子がいます。
う~ん、じゃちょっと離れてるけど野球のできる公園に行くかー。行ってみると小学生の野球チームが練習中。そうだよね、日曜日だもんな。
小学校のグラウンドが空いてなかったら帰るか、と小学校に向かうとだれも使ってませんでした。お昼までキャッチボールをしましたが、暑くてバテバテになりました。

夕方になって子どもがまた「キャッチボール行こう!」
またかいと思いながら一応近くの公園に行ってみると、子どもがいっぱい。結局野球チームの練習が終わって空いていた公園でキャッチボールをしました。

知ってはいましたが、今はほとんどの公園はボール遊び禁止です。キャッチボールしている子のボールが胸に当たって子どもが亡くなり、多額の賠償をさせられた民事訴訟がありましたし。きちんと少年野球チームに入らないと野球なんてできないんですね、今は。サッカーやってる子がドリブルの練習しようと思ってもやる場所ないんですから困ったもんです。道路で子どもが遊べなくなったのは車が増えたせい、二台の車を持っている自分が言うのはおかしいですが。

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2007年7月21日 (土)

しばらくでした

また、久しぶりの更新になってしまいました。前回のエントリーのあと、東京の周産期新生児学会に出席し、帰ってきてバイトの出張がふたつ、家族で一泊旅行と盛りだくさんでした。

外では基本的にネットには繋がないので更新の機会がほとんどありませんでした。

梅雨の東京は暑かった・・・。北海道でも寒い地方にしばらく暮していて(夏でも25度はまれ、30度は10年に1度の地方)、すっかり暑さには弱くなっています。やっと北海道の普通の暑さには慣れましたが、やっぱり東京はきついなあ。東京にも魅力的なところが多いですが、あの夏はどうしようもなくダメですね。

学会ではいろんな人の話を聞いてきました。いくつか印象に残ったことがあります。一つは小児循環器の重鎮による教育講演でのこと。先天性心疾患による死亡は新生児期には減少しているが、成人してから先天性心疾患で死亡している人の数が増加しているとのデータです。一部の重症度の高い疾患での話しでしょうが、進歩した管理、手術により小児期は乗り越えても平均余命はかなり短い可能性があるという事ですね。もう一つは、在胎22週、23週というわたしたちが学生だった頃には中絶が可能だった週数で生まれた赤ちゃんのその後についてのデータです。死亡率についてはここ最近でかなりの進歩があるものの、後遺症のない生存の率は上昇していないという発表がされていました。どちらもわたしたちが日常の診療の中で感じていることではありますが、数字として示されるとつらいものがありますね。

重症度の高い先天性心疾患の場合、両親が手術を希望しない場合があります。22週、23週の赤ちゃんに対して積極的な治療をするかどうかについても同様です。これまでもそうでしたが、迷いが消えることはありませんね。医療者の自己満足のための医療ではいけません。ただ、治療しないという選択をした場合、亡くなった赤ちゃんを見て割り切れない思いが残ります。反対に積極的な治療をして重い後遺症を残して退院した子を外来で見る時には本当につらい気持ちになります。

招待講演で曾野綾子さんのお話しも聞きました。多彩な活動をされている方ですが、今回はアフリカでの奉仕活動などについて話されていました。アフリカでは毎日多くの子どもが感染症や栄養失調などで死んでいます。話しを聞いていて、日本のNICUでやっていることがよいことなのかつらくなってきたところで、医学の進歩のために日本のNICUでやっていることには意義があるというようなフォローをされていました。500gくらいで生まれた赤ちゃんを退院させるまでに必要な医療費は1000万円を超えます。心臓移植を受けに海外に行く子を助けるための募金額は時に1億円を超えます。(海外の医療費は本当に高い)

小さな赤ちゃんを助けるために日夜苦労している自分の仕事はただの自己満足なのか・・・なんて考えてしまいますね。

でも、自分が担当した480gで生まれた子のお母さんが作っているブログで赤ちゃんの成長を見ていると、無駄ではないよな・・・なんて思ったりもするのですが。

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2007年7月 4日 (水)

学校健診は必要?

札幌市内の道立高校で、健診を受けた女子生徒が騒ぎだし健診が中断となった件について北海道新聞で報じられています。

(いつになく医療者側に同情的な記事で驚きました・・・)

だれでも学校健診を受けたことはあるでしょうから、おわかりと思います。健診は流れ作業です。1人のDrのノルマは150人くらい、この人数を1時間半くらいでこなさなければいけません。わたし自身、保育園から高校まで健診に行ったことがあります。けっこう辛い仕事なんです。聴診器をつけたり外したり150回も繰り返すと耳の中が痛くなってしまいます。何年も校医をやってましたが、病気を見つけたことはいくらもありません。健診してよかった!なんてことはほとんど(まったく?)ありませんね。

二○○四年一月から○七年五月末までに、道内の公立小・中・高校で六人が突然死しているそうです。道教委は学校医に対し、心臓疾患発見のため丁寧な診察を要請しているとのことです。突然死の原因は心臓病だとしても聴診でわかるものじゃないでしょうね、きっと。心電図検診で重大な病気がみつかった経験はありますけど、聴診では無理でしょう。流れ作業の学校健診には無理な注文です。

女子生徒の診察ではやはりイライラすることが度々ありました。学校によっては下着にさらにTシャツなんてところもありました。女子生徒の気持ちはわからないでもありませんが、経験によると保健の先生によってかなり違いがあった印象です。配慮の行き届いた保健の先生(養護教諭)がいれば今回もこうはならなかったんじゃないでしょうかね。保健の先生はほぼ?女性です。女子生徒の健診には付き添っていたはずですから。(付き添ってなければおかしい、病院でも女性を診察するのに患者と医師だけにはしません)

ひどいところは男子生徒までTシャツ着てた学校もありましたよ。時間がかかって下校時刻を過ぎて苦情言われたこともあったなあ。今までもずっと思っていましたが、学校健診は不要です。心電図はしっかりやらなきゃいけないですけど。

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