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2007年8月 9日 (木)

周産期医療崩壊のはじまり?

今にもガラガラと医療崩壊が起きそうな地方を離れて4か月・・・。
がんばっている仲間には申し訳ない気持ちですが、あれは夢か幻だったのかと思うほど遠い世界になりつつありました。現場にいなければその切実さを理解するのは難しいものですね。つい最近まで当事者であったはずなのに、少し離れただけでこんな気持ちです。

しかし、思いがけずまた目前で崩壊が起きそうな情勢です。
全国区のブログ(この言い方は変かな?)でも紹介されているように、大きなNICUを持つ天使病院の産科医が全員退職する可能性があります。天使病院と言えばかつてベビーブームの頃は3000件/年のお産があったなんて話も聞いています。最近は周辺の大きな産科開業医に流れてお産は減っていましたが、札幌で2番目の規模のNICUを持ち周産期医療に大きな役割を果たしています。同じカレスアライアンス経営の室蘭日鋼記念病院の産科も今春消滅し再開できていない現状を考えると、新たに産科医を集められる可能性は極めて少ないでしょう。

道央圏で産科管理が必要な母体を受け入れる病院はすでに飽和状態にありました。通常の分娩にまで影響が出ることはないでしょうが、ハイリスクな母体を受け入れるベッドが足りなくなるのは必定です。来月、道立の小児センターが移転オープンし産科が新設されますが、そこですべてを吸収するのは無理でしょう。私立の病院における内紛が原因とはいえ、周囲への影響は計り知れないものがあります。

ファンドの病院経営への進出の結果ともいえるこの事態、また各地で起こっている公立病院の行き詰まり、医療政策の誤りは明らかです。現状、危機感を持っているのは医師以外にはほとんどいない状況が本当にもどかしいですね。医師がいくら医療費を増やすように声を上げても、かつて自分を肥らせるために日本医師会が主張していたのと同じにしか世間に受け取られない。来年の衆議院選挙までに医療崩壊がもっと進み多くの人がそれを実感するレベルになった方がむしろ望ましいのかもしれないとも思います。

安倍総理と経済諮問会議・・・早く退場していただかないと大変なことになってしまうかも。

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