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2007年12月24日 (月)

メリークリスマス

クリスマス・イブの今日は当直です。ちなみに大晦日は今月9回目、今年最後の当直の予定です。
春までは当直表を作る係りだったので、自らの権限でクリスマスは当直外してたんですけど。仕方ないですね。

そろそろ1年を振り返る時期になりましたが、今年はどうだったかな・・・。
当直の回数はめちゃめちゃ多いものの、体は楽でした。来春まではNICUの人員に欠員がありますが、春までがんばれば欠員が埋まる予定です。当直回数はいくらか減る事になるので、しばらくの辛抱です。

しかしながら、北海道全体を考えると小児科の状況はかなりひどいものです。大学の欠員が埋まれば地方のどこかに欠員ができるのは確実。月に9回当直して3~4日出張なんて生活を長く続ける気持はないのですが、春まで地方にいてひどい状況を理解している身としてはやはり複雑です。

小児がんに関わる患者、家族との交流を目指して始めたHP、ブログなのに、医療崩壊に関わるエントリーをけっこう書いていますね。医療崩壊の現実を患者さん側にも少しでも知ってもらいたいという意図があってのことでしたが、どうだったでしょう。理解してもらうのは本当に難しいです。医療が崩壊しないように努力する責任を負っているのは医療者との誤った認識を変えるのは大変なことです。

今年の後半はマスコミも医療崩壊を積極的に取り上げるようになってきたり、一部に変化は起き始めています。医師の当直が労働基準法違反とはっきり記事にした読売新聞には敬意を表しましょう。でも、残念ながら医療崩壊は来春に向けて加速するでしょう。それでも多くの人は医療崩壊が自分に関わることと認識していないようですし、地方の小児救急の現場を取材した新聞記事には「共働きなので夜の小児救急を充実させて欲しい」なんて意見が載っていたりします。自分が住んでいる地域の医療を崩壊させるのに一役買っている事にまったく気付かない、そんな人たちの手や政府(政府を動かす財界)の手によって医療は壊れつつあります。自分も含めて周囲の小児科医の夜間、休日外来へのモチベーションの低下はもう隠しようがありません。

来年はよい事があるといいなと願う年の瀬です。

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コメント

先生のブログで医療崩壊の深刻さを知りました。現場の人にしか分からない危機感ですよね。

ここ浜松市はご存知かもしれませんが、医療環境がとても恵まれています。総合病院は多いし、しかも、今年になって老朽化のために2つの病院が新しく、しかも大きくなって建て変わりました。設備も充実したとのことです。
しかし、天竜川という川を東に渡ってしまうと、そこの医療環境は悪いのです。

先日、ここの医科大学の学長の話を聞いてびっくりしました。
「イオンショッピングモールのような病院をつくりたい」っておっしゃっていたからです。恵まれているから、こんな発言がでるんでしょうね。隣の市ではそんなのは夢のまた夢。地域格差が広がる一方だなと思いました。

来年も読んで、勉強させていただきます。
って、来年こそは、絶対合格します。

投稿: ゆいママ | 2007年12月28日 (金) 17時02分

>ゆいママさん

あと少しですね、がんばってください。

北海道でも、医大のある札幌、旭川は地方に比較すれば恵まれています。でも、これはあくまでも地方と比較すればであって、状況が悪いのに変わりありません。

来年はもっと明るい話題を提供できるといいんですけど・・・。

投稿: 管理人 | 2007年12月31日 (月) 23時49分

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