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2008年10月 6日 (月)

ドラマ『小児救命』

『小児救命』というドラマが始まるそうです。

これまで小児科医を主人公にしたドラマはほとんどありませんでしたね。ドラマとして成り立つのはトップが外科医、次は救急医というところでしょうか。
で、今回のタイトルが「小児救命」、小児科医の普通の日常を描いたものではないようです。
(小児救命じゃなく)小児救急の実態は何度も書いているようにただの夜間外来です。ほとんどが風邪の患者ですからドラマにはなりませんよね。

まだ見てないわけですから、何とも言えないのですが・・・
ずいぶん前にあった小児科医が主人公のドラマではクライマックスで手術してましたね・・・小児科医なのに。
小児科と言うとわかりにくいのかもしれませんが、わたしたちは基本的に小児内科医です。内科医のこども版です。内科医は手術しないでしょ。ただ、小児科医の中にもそれではいけない、もっと何でも・・・と言う方もいるわけですが。

今回のドラマの主人公は30歳で小児病院を開業するのだとか・・・
医学部は6年、初期研修が2年、小児科医として後期研修が3年、すべてストレートに通過した場合で小児科専門医取得は29歳となります。いくらドラマといっても設定がリアルとかけ離れすぎてませんか?
開業するには後期研修は不要で、26歳から可能なのは確かなんですけどね。

24時間365日こどもを受け入れる小児病院を目指す主人公がどう描かれるのか興味はあるものの、不安だなあ何だか・・・
思えば自分も研修医の頃そんな夢を描いたことがあったような・・・

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コメント

はじめまして。
“しろ~”といいます。
九州の久留米大学病院の小児がん経験者の会「SmileDays」
のメンバーで、同会の運営する交流ブログの管理人をしています。

こちらのサイトをたまに訪問させていただいてましたが、
初めてコメントをさせていただきました。

ドラマ「小児救命」の記事があったので、読ませていただきました。
個人的に、小西真奈美が好きなので…はさておき。

ドラマの設定は、とことんリアルにすると、ドラマじゃなくて
ドキュメントになってしまうので、仕方ないでしょうけど、
今日の「徹子の部屋」に小西真奈美が出演していて、
こんなこと言ってました。
「医者は、スーパーマンじゃない。一人の人間だ。
自分自身のさまざまな問題も抱える中で、医師として
闘ってるのだ。」と。

出演者や、製作者側がそういう気持ちを理解して、
ドラマを作ってるなら、見る価値があるかな。

そう、思いました。


投稿: しろ~ | 2008年10月14日 (火) 18時56分

始まりますね、ドラマ。
私も、しろーさんと同じく、小西真奈美のファンですが、
見ようかどうしようか迷っています(~_~;)

私は、子供が二人いますが、
実際、周りのママ友とかに比べると、
救急病院をわりと使っているほうだと思います。
夜が多いですね。

子供が、高熱(といっても38度台)で、まず、私自身があわてます。
子供の病気は、何回経験しても慣れません。
なので、私なんかは、子供がぐったりしていたら、もうお手上げ。
いつもかかっている小児科がお休みだったら、さらにパニック。
夜間でも休日でも、タクシー飛ばして駆け込みます。
ものすごく長い待ち時間をクリアして、受診して、お薬もらって、
安心して、帰宅・・・・というのを繰り返しています。
一度だけ、ロタウィルスによる脱水症状で、入院にいたりましたが、
そのほかほとんどは、中耳炎やただの風邪の熱、といったところです。

幸い、私の地区の救急病院は、わりといろいろ整っているので、
先生の対応(とても親切です)など、文句はなしです。

ただ、いつも思います。

先生からしたら、「こんなことくらいで救急に来やがって・・・」って思ってるだろうな~~と。

高熱で連れて行っているので、それなりに、
わが子は、見た目、ぐったり感があるのですが、
平気に走り回っている子供や、どう見ても元気そうな子供が
たくさんいるのもよく見受けます。
また、ママ友は、フルタイムで働いているので、
ただの鼻風邪なんかでも、夜間の救急に連れて行っていると
言ってます。

先生がおっしゃるように、
簡単に救急を利用している人たちは、たくさんいると思います。
私自身もそれに当てはまると思います。

でも、私は極度の心配性なので、つい普通の熱でも
なにか重篤な病気ではないか?などと
思ってしまうのです(~_~;)
そして、先生に診てもらえばとても安心します。

診療代もお薬代もかからないので、
ますます利用しやすくなっているのもあるかと思います。

なので、救急の場合だけでも、実費で代金を払うという風にすれば
多少は、解決できないでしょうかね?
お金を払ってもそれでも、私は、今の頻度で救急に通うと思いますが。


投稿: たまこ | 2008年10月14日 (火) 22時18分

>しろ~さん、はじめまして
こちらも「SmileDays」のブログを訪問したことありますよ。
ドラマとは言え、こんな時代だからこそ医療の実態を正確に伝えるものであって欲しいんです。正直あまり期待しないで見てみようとは思います。
今後ともよろしくどうぞ。

>たまこさん
ぐったりした子を見て「こんなことくらいで救急に来やがって・・・」とは思わないですよ。どんなポイントを見て救急を受診する必要があるのかをできるだけ説明するようにしています。お母さんがそれを理解してくれれば、お母さんの不安は少なくなりわたしたちの負担も減るわけですから。

お金の負担はやはり必要と思います。なかなか受け入れたもらえないかもしれませんが・・・
たまこさんも、「今の頻度で救急に通うと思います」ではなく、重篤な病気を疑うポイントをかかりつけのDrから聞くとか努力されたらいかがですか?

投稿: 管理人 | 2008年10月16日 (木) 18時01分

お久しぶりです。ドラマの初回、見てみました。
なんか、複雑な気持ちになっちゃいました。
コンビニクリニックが目標の院長がいる所・・・・。
ママ達には理想でしょうねぇ。
でもほんとにそんな診療体制がずっと続くものなんだろうか。
これがあり得る話として続けられてしまえば、現実のくたびれつつも頑張っている先生達は、まるでさぼっているみたいにとらえられたりしないんでしょうか。
現実はそうじゃない、そんなこと想いながら見た1回目でした。

投稿: ブース子2号 | 2008年10月16日 (木) 22時38分

こんにちは。ドラマ「小児救急」の検索でこちらのHPがヒットしてきたのでご訪問させていただきました。

私も見ました。実際の現場とはかけ離れている事は重々承知ですが。
私の息子は先天性代謝異常で発症当初吐くだけの症状の為
「赤ちゃんが吐くのは当たり前」
「何も問題ない」
と散々夜間診療を受診して言われました。
そうですよね。今考えればそう診断されてもおかしくない症状でした。
CTとってもレントゲンとってもエコーでも何をしても病気は見つからない。
当たり前です。代謝ですから。言い換えれば生まれつきの体質ですから。
でも、ただ一人。ある先生が血液検査の結果を見て
「何か病気があるから、ひとまず入院して様子を見ましょう」
と言っていただいた事があったのです。
どれだけ救われたか。。。
私はこの先生の言葉を信じて子供を救うことが出来たと思っています。

以降の入院は転院となり近所の病院へ移り脱水症状として処理されてかなり冷たい対応もされました。主治医とも戦いました。喧嘩越しになった事もありましたねぇ・・・今思えば・・・。
あまりの冷たい対応に切れて夕方逃げるように退院したこともありました。

でも、痙攣を起し無呼吸で紫色になるわが子を抱きかかえてまた病院へ逆戻り。
汎血球減少症と診断され2日間痙攣を起こし続ける息子の隣で泣きました。
なんで病名がわからんのかと。
血液疾患が疑われた為骨髄穿刺をする為にガン専門病棟のある病院へ転院して2ヶ月。やっと病名がわかりました。

でも、コンビニ受診を助長してるわけではないですけどそんな先生が一人でもいればきっと親は信じて子供を守れる気がします。
誰一人何も言ってくれなかったら「突然死症候群」とかで私は息子をなくしていたかも知れません。

ただ、主治医との信頼関係も重要で。
どれだけ話しをして思いを伝えられるかも大切だなぁ・・・と。先生が聞いてくれればの話ですが。
ちなみに喧嘩した主治医は今大学病院へ戻られましたが来年から代謝科へ移動して研究を続けていかれるらしいです。うちの息子がきっかけかどうかはわかりませんが6万人に1人の難治病に関わっていただいた経験を生かしていただきたいと期待しています。喧嘩するのも良いかも・・・と密かに思っています。

投稿: みんみん | 2008年10月16日 (木) 23時17分

>ブース子2号さん、お久しぶりです

>みんみんさん、はじめまして

昨日はいつもよりずいぶんアクセスが多く、ドラマを見てこちらに来た方が多かったようです。

ドラマを見てすぐにわかりました。スマイルこどもクリニックがモデルなんですね。このクリニックはよくテレビに登場していますから知っている人も多いでしょう。わたしたち小児科医にとっても有名な所です。北海道は遠いのでテレビで見たことしかなく実際どんなクリニックなのかはわかりませんけど。

ドラマの主人公と同じようにずいぶん短い小児科修行のあとで開業された方でしたね、確か。もう開業から数年は経っているはずですから、24時間の診療体制を続けていらっしゃるんでしょう。

すごい行動力、そしてすごい自信・・・ですね。

ただひとつだけ言っておきたいのは、そこのDrと同じかそれ以上働いている小児科医はたくさんいます。これは一般の人たちにどうしても勘違いして欲しくありません。小児科医不足の北海道ではコンビニ救急のためにシフトを組むほどの小児科医を集めるのは不可能です。重症のこどもたちの命を守るので精一杯。お母さんの小さな不安にすべて答えられるような余裕はないんです。

小児科医という資源を無駄に使っているように思えます。24時間のクリニックで働いている先生、北海道の僻地の子どもたちに手を差し伸べてください!

投稿: 管理人 | 2008年10月17日 (金) 18時54分

夜間だけではなく、日中であっても当事者にとっては「一大事」だから受診するのです。何を一大事と判断するかは、個人の価値観・感情の問題ですからどうにもなりません。子供が駆け回っていようが親にとっては心配でたまらないのです。また、一見元気そうでも実は重症なケースもあります。反対に、第三者からすればよその子供は別に重症とは思えないのです。

ですから(明らかな例は除いて)、どういう子供が夜間に受診すべきか否かを論じるのはナンセンスと思います。

しかし、万人を診療する余裕は日本の医療機関にはありませんし、いくらお金と人員を増やしても不可能と思います(数を増やすと必ず質が落ちますので)。とすれば、何らかのアクセス制限をかけざるをえません。

先日も書きましたが、トリアージをしても、必ずその判断が間違うことがあります。今の日本では、その際にトリアージをした人に対して責任を問う声が上がりますので、「受診不要」と判断するのは非常に勇気がいることです。おそらく不可能でしょう。

となると、お金によるアクセス制限が一番平等ですし、当事者も他人に責任を転嫁することはできません。本当に夜間の診療を希望するなら、必要経費の実費を請求すべきです。

そういえば、アメリカで夜間に病状説明を聞いたら、あとで50万円の請求が来た、との話を聞いたことがあります。日本でも、夜間の診療を完全自由診療にしたら、恐らく数十万円の請求になるでしょう。そうすれば、医療機関としても十分ペイできます。もう、それしかないと思います。

そのような支出ができないから他の選択肢がないのか、と考えるのならば、診療の結果責任は不問にすれば安く済みます。実は昔の日本が正にそうでした。それゆえに、今まで安く高品質の医療を24時間受けられたのです。

日本国民に対して決断が迫られています。

投稿: 暇人28号 | 2008年10月18日 (土) 13時06分

基幹病院としては画期的なシフト制勤務の24時間体制をはじめた徳島赤十字病院の小児科は、患者があふれて音を上げましたね。
今年春から3000円を徴収することにして患者数がかなり減ったとか・・・
小児科を夜間受診する価値はその程度なんでしょうね、多くの人にとっては。
お金を払って診てもらったとしても、救急は通常外来と同じ検査、治療が行われるものでないこともよく知ってもらわなければいけません。

投稿: 管理人 | 2008年10月18日 (土) 19時56分

もうひとつ追加させてください。

コンビニ受診と思しき患者さんに、

「あなた(のお子さん)が今(夜)受診することはコンビニ受診です。帰ってください」

なんて言ったらどうなると思いますか?(言い方はどんなのでもいいです)

日本ではおそらくこうなるでしょう。

「必要があると思って言ったのにこのように誹謗中傷された。私が救急医療を崩壊させたというんですか?」

などと被害者と称して新聞に投書したり、テレビに出て涙ながらに訴えてくるでしょうね。

何も言わずに救急医療から逃散するのが一番です。

投稿: 暇人28号 | 2008年10月20日 (月) 09時04分

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