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2008年10月18日 (土)

血液外来

北海道はもう冬のはじまりです。雪むしが飛ぶ季節も過ぎつつあります。

週一回担当しているNICU退院後の外来では、RSVというウイルスによる一種のかぜを予防するためのくすりの注射がはじまりました。新生児外来と一緒の時間に血液外来もやっています。普段は自分の診察室にこもって処置室に行くことはほとんどないのですが、冬は注射のために処置室に頻繁に出入りします。

そこでは血液外来の子どもたちの検査、治療が行われていて、その姿が目に入ってきます。それが何ともつらいんですよね。抗がん剤をうつ子はくすりが体に入ってくる前からもう顔が真っ青、げーげーやっている子もいます。自分も毎週木曜日は外来に通って抗がん剤をうつ生活を2年間くり返しました。当時はよい吐き気止めはなかったし、すごく吐き気の副作用が強い方だったので本当につらい思い出です。2年の間にだんだん吐き気が強くなっていきました。おそらくかなり精神的な影響があったんでしょうね。

抗がん剤を注射した木曜日の夜は『ザベストテン』を見ながら吐き気を必死に紛らわせ、金曜日も吐き気で起き上がれない。終わりの頃には土曜日にまで吐き気が続きました。PTSDなんでしょう、つらそうな子どもたちを見ていて自分が苦しくなっていられなくなってしまいます。

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コメント

10年ほど前ですが、「真夏のサンタクロース」と称して、小児病棟を訪問したことがありました。
かわいい子達がベッドの上から、苦しそうな表情をかくして、喜びを表そうとしてくれます。
かなりつらいことでした。へなちょこで私は最後まで続けられませんでした。

投稿: ブース子2号 | 2008年10月18日 (土) 20時39分

苦しんでいる子どもを見るのは本当につらいことです。
わたしの場合、自分の体験がよみがえってしまいどうにもならない精神状態になってしまいます。

投稿: 管理人 | 2008年10月22日 (水) 19時38分

私の娘も 小児がんで治療をうけていましたが、昨年18歳で天国に留学しました。
娘が ‘お気に入りに‘いれていたので、勇気をだしてここに来ました。

医療が充実していても、医師と看護士からたくさんの愛情をもらっていても、親も頑張っている子どもも不安で孤独です。
だから本当の、辛さや、苦しみをわかる人がいてくれるのは、その不安と苦しみを軽くし、そしてその人が医師であるということは、勇気と希望をあたえてくれるものだと思います。

‘どうにもならない精神状態‘は、子どもたちの勇気と希望の証だと思っていただけませんか。

娘も病気が治ったら、将来医療関係に進むと決めていました。
きっとこちらで、たくさん元気をいただいたことでしょう。
本当にありがとうございました。

投稿: ピョイぐるみ | 2008年10月29日 (水) 10時34分

>ピョイぐるみさん、はじめまして
お子さんを亡くしたお母さんには本当に強い人がいます。
がんの子どもを守る会にはお子さんを亡くした病院にまで出入りして、積極的な活動をされているすばらしい方もいます。
自分はそこまで強くなれないんです。
でも、できる範囲でがんばっていきます。

娘さんがここに来て、どんなふうに読んでいてくれたのか知りたい気がします。
少しでも勇気づけられたと感じてもらえたのなら、うれしいんですが。

投稿: 管理人 | 2008年10月31日 (金) 22時37分

やっとここへたどり着きました。ありがとう。私のこどもは、MDSからAMLになり、さいたい血移植しました。後遺症からてんかんになりました。頭、腕、足などいろいろ痛がります。元気になりたい。ずっと強く生きて欲しい。先生のように!頑張ります。

投稿: | 2008年11月12日 (水) 23時54分

コメントありがとうございます。
愚痴、泣き言ばかりの自分が強く生きてるかどうかわかりませんが、一緒にがんばりましょう。
病気の子どもたちにエールを送ります。

投稿: 管理人 | 2008年11月22日 (土) 15時44分

血液外来にコメントした母親です。今日、先生が私にコメントを返してくださっている事に気付きました。本当にありがとう。嬉しいです。いつも良くなったな~と思うと落とされます。思わなければいいのに忘れて繰り返します。最近投げやりな気持ちでいました。あらためます。

投稿: | 2008年12月 1日 (月) 23時39分

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受信: 2008年10月18日 (土) 22時54分

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