激務が続いています。
この一週間、NICUは大変な荒れようです。その間に当直が3回、一週間に3回ってどうなの?と思いますが、次の土日は連休です。それを心の支えにがんばりますか・・・。思えば連休って8月の夏休み以来だな、たぶん・・・。
今日もあまり寝られそうにないので、早い時間から当直室にこもってゴロゴロしながらテレビをつけています。NHKのクローズアップ現代、苦境に立つ教育の現場についてやってました。政治の力関係で教育に使われるお金が少ないそうで・・・。(厚労省とおんなじね)出演していたICUの教授は、教育は労働集約型の現場、書類の増加やら何やら教師の仕事は以前に比べて格段に増加している、現場の熱意で支えられているがもう限界、などなど話していました。そっくりそのまま医療崩壊の解説に使えそうなコメントですね。教育と医療、かつて聖職と呼ばれた教師と医師。よく似てます、ほんとに。
それから、日本テレビのNEWS ZERO・・・今日もどこのチャンネルでも産科の受け入れ拒否の話題ばかり。仕方なく医療問題については一番理解がありそうな村尾キャスターのZEROを見ていました。でも、今日はがっかりだな・・・。
村尾キャスターの「保育器が足りないんです。」の連呼・・・
産科の受け入れ拒否の記事をよく見てもらえばわかりますが、半分以上の病院の受け入れできなかった理由はNICUが満床だったこと。それを受けての発言が「保育器が足りないんです。」
この発言、間違いとは言いませんが正しくはありません。
かつて自分が働いていた地方のNICUはベッドには余裕があったので滅多に受け入れ不能とはなりませんでした。6年間いて受け入れ不能となったのは1度のみ、その時に2人の妊婦さんの受け入れを断りました。満床を超える入院患者をかかえ、医師も看護師もへとへと。残業に次ぐ残業でみんなに疲れが見え、小さなミスも目立ち始めました。責任者であった自分は地域の基幹病院として重症患者を受け入れるため軽症患者を断りたいと上司に相談しました。その時に上司に言われたのが「保育器を借りてこようか?」でした。わかる人にはわかりますよね、わたしがどんなに絶望したか。
医療は人が集まったチームで成り立っています。足りないのは『人』であってベッドではありません。
新生児科医という存在を知る人は世間にほとんどいないでしょう。NICUを動かしているのは新生児科医です。少子化にもかかわらず、NICUに入院する赤ちゃんは右肩上がりに増える一方なのもほとんど知られていないでしょうね。不妊治療、出産年齢の高齢化、超早産の重症児の救命が可能になったこと・・・たくさんの要因がその理由です。新生児科医の数はここしばらくまったく増えていません。NICUは大変な人手を必要とする場所です。足りないのは保育器じゃなくて新生児科医です。そこをみなさんご理解ください。
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