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2010年4月 8日 (木)

息子の入学式

息子が、この春、小学校を卒業し中学校に入学しました。卒業式は当直明けで早朝から仕事をこなして、入学式は休暇を取って出席できました。

やはり自分の時と重ね合わせてしまいますね。自分の小学校の卒業式は病院でした。病院の講堂に小学校の校長が来てくれて卒業証書を手渡してくれました。卒業生はもう一人、彼女は浜頓別の子で、院内学級の先生から卒業証書をもらったはず。卒業から少しして地方の市立病院から大学病院に転院となり、同級生たちが入学式を迎える頃、大学病院で手術を待っていました。

自分にとっての中学の入学式は1年後でした。入院生活は小学校6年生の12月から1年3ヶ月になり、本来であれば退院後は中学2年になるはずです。しかし、体力的にもひどく落ちていて、入院中はまったく勉強もしていません。手術を終えて地元に戻ってから形の上では院内学級に復学していましたが、通えたのはわずかしかありませんでした。中2から復帰では辛いだろうと考えた両親が教育委員会と話し合い、入学を遅らせたんです。これは恐らく前代未聞のこと、すんなり教育委員会が認めるはずがありませんから、両親だけでなく、小学校の担任の先生、院内学級の先生、主治医の先生、いろんな人が動いてくれたのは想像に難くないことです。もちろん自分にはそんな経緯は知らされませんでしたが・・・。

1年遅れて入学ということは元の友達とは学年が違ってしまいます。その頃の自分はひどく無気力で投げやり・・・どうでもいいや・・・という心境でした。元の友達はどうやって接したらいいのかわからなかったんでしょうね。元の同級生との交流はまったくありませんでした。

今思えば、中学1年からやり直したことで勉強の遅れを取り戻して医者になれたことは間違いなく、たくさんの人に感謝しなければなりません。当時はそんな気持ちにはとてもなれませんでしたが・・・。

入学式の決まり文句「期待と不安に胸をふくらませて」と言いますが、自分の胸はほとんど空虚で少しの不安だけがありました。

入学式の時、自分は入学の前に揃えておかなければいけないものを何も持っていなくて、やっとまばらに生えてきた髪が眉にかかっていると担任の先生に注意されて・・・パニックになってしまい、家でわんわん泣いたのを思い出しました。

入学式を迎えた息子には苦労をしてもらいたくないなと思います。たくさんの苦労が自分の糧になったのは間違いありませんが、息子には挫折を味わってもらいたくない。楽に生きていって欲しいと親ばかなことを考えていました。ふと、あと6年したら息子が手元から巣立っていくのだと思い胸が苦しくなりました。

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