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2011年3月27日 (日)

大学病院を去る日

この春で大学病院を辞めることになりました。
今度はかつて所属したことのある市内のNICUへ異動です。医師になって20年目で10回目の異動(転職?)となります。けっこう多い方かもしれません。

この大学病院には本当にたくさんの思い出があります。さびしさも含めていろんな感情がありますね。

はじめて大学病院に来たのは、もう32年前!
この日のことは細かいことまで鮮明に覚えています。どんな日だったか、診察室や診てくれた先生の様子、信じられないくらいに思い出せます。

手術を受けた第一外科の病棟、通院した小児科外来、お世話になった先生たち(最後の主治医の先生はがんで若くして亡くなりました・・・)、手術から7年後に医学部の学生としてもどってきたこと。
合格の日はうれしかったなあ・・・母さんに早く知らせようと公衆電話まで一目散に走ったっけ。
卒業間際まで外科と小児科で迷って小児科に入ったこと。
大学病院の生活で一番濃い一年になった研修医時代のこと。
そのあとも新生児を専門とするための研修で、今回は教官として、ずいぶん長く大学病院と過ごしました。

大学病院には何とも表現できない複雑な感情が入り混じります。でも、この大学のキャンパスはやっぱり大好きですね。
去年から、当直明けはなるべく早く帰宅することになりました。明るいうちに帰れる日は大学の中をぶらぶら歩いて一駅向こうから電車に乗っていました。このキャンパスを離れるのはちょっとさびしい気持ち。
でも、今度の職場は大学の隣です。(笑)病院から大学病院まで歩くとかなり距離ありますが・・・。
NICUからは大学のキャンパスを眺めることができます。さびしくないですね。(笑)

大学病院を辞める一番の理由は体力的に辛くなってきた事です。
ここの仕事は地方の応援出張も含めると、病院にいる時間は月に330時間くらいになります。一ヶ月が30日だと、720時間・・・330/720時間です。
夜勤の日は寝られる日もあれば寝られない日もあります。今年に入ってからはずっと忙しくて、まとまって眠れる夜勤はまったくありませんでした。体力的にはかなり辛く、辞めることにしておいてよかったと思っています。

次の職場も正直あまり変わらないくらい忙しいのですが、それでも地方への出張がない分、休日も少し多いし多少楽かなと思います。まだまだNICUでの仕事を続けるために体を鍛えなきゃいかんなと考え中です。

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2011年3月 7日 (月)

医療と教育の共通項

かつて(?)聖職と言われていた医師と教師にはいろいろと共通項がありそうです。

産経新聞に『教師VSモンスター親 「筋違い」か「最後の手段」か・・・尾木ママら激突』との記事がありました。埼玉県行田市の小学校教諭が児童の両親を訴えた事例についての記事です。タイトルには尾木ママらとなっていますが、尾木ママって何って思ったわたしはこの人のことをまったく知りませんでした。

記事に出てくるのは川上亮一氏と尾木直樹氏です。記事を読む分には別々に記者がインタビューしたように見えるのですが、激突したり討論したりしたんでしょうか。

お二人の意見はまったく違っていて、そう言う意味では激突なのかもしれません。

お二人の意見の中から抜粋したのが以下です。全文を読みたい方は3月4日の産経新聞を見てください。

川上亮一氏「全国には幼稚園から小中高校まで約100万人も教員がおり、普通の人でも務まるシステムでないと機能しない。

尾木直樹氏「少人数教育や修得主義(学力が身に付くまで進級させない教育方針)を導入するほか、教員の待遇改善を進め、人間性、能力ともにトップレベルの人材が志望するようにしなければ。

どちらの意見にも共感できるところがあります。

医師は教師よりもだいぶ少ないとはいっても、かなりの人数です。医療はスーパードクターや赤ひげ、Dr.コトーじゃない普通の医師でも務まるシステムでないと機能しないと言うのがわたしの意見です。夜は眠るとか、週に1日は休日があって子どもと遊ぶとか、普通の望みを持っている普通の医師でも務まるシステムでなければ維持することは困難です。

尾木氏の意見には多少無理があるようですが、少人数教育、教員の待遇改善にお金をかけることが必要という点では共感します。医療でも同じですね。欧米の医師と日本の医師では、1日に診察する患者の数が大きく異なります。医療にもお金が必要です。ただ、トップレベルの人材を100万人とはどうでしょうか。他の業界に優秀な人材が回らなくなってしまいませんか?

医療、教育ともに先進国中で下位のお金しか支出していないことは、やはり大きな問題だと思います。いったいどの政党なら叶えてくれるんでしょうね。共産党くらいしか思いつきませんが・・・どうしたものか。

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